2008年12月21日

M−1グランプリ2008・お気軽予想

 久々のブログ更新となります。ちなみに私はバッチシ生きてますし、特に大きな不幸にも見舞われていません。

 さて、今年も M−1 の季節がやってきました。今年は準決勝進出者を見たときからワクワクしていました。個人的におもしろいと思っているグループが多数を占めていたからです。そんな中、決勝に勝ち上がったメンバーはかつてないほどの粒ぞろいに見えますね。まあ、たまたま私の好みに一致しているだけと言えばそれまでですが、ともあれ今回は期待度が高いですね。

◆今回の決勝進出メンバー(出場順)◆
  1. ダイアン
  2. 笑い飯
  3. モンスターエンジン
  4. ナイツ
  5. U 字工事
  6. ザ・パンチ
  7. NON STYLE
  8. キングコング
  9. (敗者復活組)

 予想を書いておきますと。最終決戦進出はナイツ、ザ・パンチ、キングコングかなと。敗者復活で出てきそうなのは流れ星、磁石、オードリー辺りと見ています。

 ま、例によってテキトーです。
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2008年09月18日

【映画】おいしいコーヒーの真実

 実は DMC を見る前日に、別の映画も見ていました。と言うのも、もっと別に気になるタイトルの映画があったんです。そこで、横川シネマに見に行きました。いわゆるミニシアターです。普段映画なんてめったに見に行かない(おそらく約1年半ぶり)のに、まるで映画マニアみたいですね。

 だって、気になるじゃないですか。『おいしいコーヒーの真実』だなんて。コーヒー取引の現実を描いたドキュメンタリー映画ということで、コーヒー好きとしては、見に行かざるを得ません。ちなみに原題は "Black Gold" ――黒い黄金と言います。この原題にも、なかなかの迫力を感じます。

 というわけでわざわざ朝一の上映に行きました。どうやらこの日(日曜日だから?)は割引をやっているようで、1000円で見ることができました。

 さて内容ですが、ドキュメンタリーにネタバレもないだろうということで、そのまま書いていきます。要は、コーヒー農家に分配される収入が極端に少なく、大多数が流通などの中間段階や消費段階に分配されているという現状を訴えている映画ですね。主にコーヒー発祥の地(と一説では言われる)エチオピアを舞台に、フェア・トレード(公正な取引)がほとんど行われていないことを淡々と映し出しています。

 この映画の日本語公式サイトの中に、このことを端的に表したページがありますので、興味があればご覧ください。(ただし Flash か何かを使っているようなので、携帯電話等では見られないかもしれません。)

 感想としては……うーん、言われようもない違和感ですね。ここで語られている「真実」は確かに真実かもしれません。ただ、何かパーツが足りないような気がしてなりませんでした。ドキュメンタリーとして、センセーショナルにではなく淡々と描いている様からごまかされそうですが、ちょっと一面的に過ぎる気がします。もちろん、別に一方的で一面的な言論というのは、あっても構わないと思います。だから、この映画自体が悪いとは言いません。これをきっかけに議論が巻き起これば、大変価値あることではないかなとは思います。が、簡単に鵜呑みにすべきではないでしょうね。

 あまりの違和感に、見終わった後そのままニシナ屋なかまち店に駆け込みました。なんせこの映画について、コメントを求めるのにニシナ屋のご主人ほどの適任者はいません。コーヒー豆屋さんで「餅は餅屋」というだけではなく、流通にも大変精通しており、世界情勢にも詳しく、その上映画の見方も十二分に心得ているときています。

 私が横川シネマに行ったことを告げたら、すぐにピンと来られたようです。最初の言葉が
「あれが、すべてじゃないですよ。」
でした。そして、いくつかのことを教えてもらいましたが、私にとっては最初の言葉で存分に腑に落ちました。

 ……とかなんとか良いながらも、そのときに買った豆はエチオピアのイルガチャフィなんですけどね。「影響されやすいんですよー。」などと軽口をたたきながら買っちゃいました。今、そのイルガチャフィを飲みながら記事を書いてます。
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2008年09月16日

【映画】デトロイト・メタル・シティ

 映画『デトロイト・メタル・シティ』を見てきました。最初、どこかでポスターをちらっと見てこの映画の存在を知りました。でもそのときには、そもそも何の映画なのかさえわからなかったので、まるっきり興味が湧かなかったんですよね。外国のホラー映画かヒーローもの? って思ってました。(原作の漫画のことも知らなかったしね。)が、たまたまどこかで紹介記事を読んで、大きな勘違いをしていたことに気づくと同時に、興味が湧いてきました。簡単に紹介するとこんな感じでしょうか。
 気弱だが優しい青年、根岸(松山ケンイチ)はおしゃれな音楽を志し上京。しかし何の因果か彼はデスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ (DMC)」のヴォーカル兼ギターの「ヨハネ・クラウザーII世」となり、彼の意に反するまま人気を博してしまう。本当にやりたい音楽との葛藤。そんな中、大学時代のサークル仲間であり、憧れの人だった相川さん(加藤ローサ)と再会する。が、その相川さんは DMC なんて大嫌い! 淡い恋心、そして志向する音楽と現実とのギャップの悩み続ける根岸を中心に織りなされるドタバタ音楽コメディ!

 私は普段あまり映画を見ませんが、音楽がモティーフとなると、つい反射的に見てしまうようなところがあります。テーマとかトーンとかは関係なく、単に「音楽」ってだけで。今回は「なんだかダメな映画なんじゃないかな」なんて予想しつつも、それでも音楽が題材になっているというのに抗いがたく、見てしまいました。

 予想は良い方に裏切られ、とてもおもしろかったです。お話自体はつじつまの合っていないところも多数見られますが、まあコメディ映画ですし、そこは目をつぶるということで。そもそもリアリティを言い出したら、デスメタルのバンドがそんなに大人気になるわけないでしょ?(って、人気出たらどうしよう……。)頭空っぽにして、見に行くのにオススメです。

 さて、ここから先は少しネタバレを含みますので、お気を付けください。ストーリーにはほとんど触れていないですけど、この映画の中で個人的に非常に驚いたことを紹介しするので、劇場(または DVD など)でその驚きを直接味わいたい方のために隠しておきます。(ロックに興味がない人なら見ても大丈夫です。その分、私が感じた驚きもないでしょうけど。)

というわけでネタバレ(?)
posted by Yosh at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月17日

R-1 ぐらんぷり 2008

 ピン芸人のコンテストである R-1 ぐらんぷり決勝戦が今日開催のようですね。元ネタに相当する M-1 グランプリと比べ、ずいぶん雰囲気が緩いのが特徴のこの大会ですが、こっちはこっちで和やかな感じが嫌いじゃありません。テレビ放送もあるということで、ビデオ録画して見ることにしています。楽しみです。

 今年の決勝戦出場メンバーは次の通り。
  • あべこうじ

  • 芋洗坂係長

  • COWCOW山田よし

  • 世界のナベアツ

  • 土肥ポン太

  • 鳥居みゆき

  • 中山功太

  • なだぎ武


  •  去年よりも知ってる人が多いせいか、期待度は今年の方が上ですね。勝ち負けじゃなく、純粋に各芸人さんのネタを楽しみたいと思います。

     ちなみに優勝予想は、敗者復活からバカリズム……って、R-1 には敗者復活はないんでしたね。順当に世界のナベアツ(ジャリズムの渡辺鍾さん)としておきましょう。対抗は中山功太さん。この2人の安定感はかなりのものだと思います。そして大穴はもちろん鳥居みゆきさんです。そのマニアックさから、普通に考えて決勝まで上がれるとは思えなかったのですが、上がってきたからにはその爆発力に期待しましょう。

     ……あ、ちなみに私が今いちばん好きなピン芸人は鳥居みゆきさんですから。悪しからず。
    posted by Yosh at 10:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年02月06日

    スイーツ(笑)男

     少し前から、ネット上で「スイーツ(笑)」という言い方をたまに見かけるようになりました。まったく文脈からも意味がわからない奇妙な表現で、気にはなっていたのですが、わざわざ調べるまでのことはしていなかったんですよね。でも最近、偶然その意味を知りました。発祥の地は2ちゃんねるだそうで、道理で特に解説等もなく無造作に使われるわけです。

     どうやら、女性誌などに書いてあることを鵜呑みにして踊らされている女性を揶揄した言葉のようです。それを象徴的に表現すると
  • デザートのことをスイーツと呼ぶ

  • スパッツのことをレギンスと呼ぶ

  • スパゲッティのことをパスタと呼ぶ

  • ズボンのことをパンツと呼ぶ

  • ということになるそうな。他にも「がんばった自分へのご褒美」や「モテカワスリム」のような表現も、その人らに言わせれば「バカっぽい」んだそうです。そういう(彼らが言うところの)バカっぽい女を「スイーツ(笑)」と呼ぶのだとか。

     ……俺、けっこう当てはまってるジャン。どうやら私はスイーツ(笑)男みたいです。言葉遣いの観点から言うと、だけどね。

     この「スイーツ(笑)」という表現に関しては、いろんな意見があるようです。「確かにそんな女はいるね。バカだと思う。」、「普段女性にアプローチできない、モテない男の逆襲なのでは?」、「基本的には冗談なんだから、これ自体を真に受ける方がバカ。というか2ちゃん初心者」、「内部で内輪受けとして使うのは良いけど、日常会話とか2ちゃんねるの外で言うのはどうかと思う」などなど……。

     ただ、私は誰がどんな言葉を使おうと構わないと思っているので、こういった主題の方はどうでもいいです。むしろ枝葉末節が気になって仕方がありません。

     言葉は状況によって上手に使い分けるべきですから、たとえばデザート、甘いもの、スイーツなどと、同じ物を指す場合でも状況によって使い分ければ良いんじゃないの? と思いますね。よくよく考えたら、確かに会話表現の中ではあまりスイーツって言葉、使ってませんね。むしろ広告的な意図であえて使うケースがほとんどです。いつでもどこでも、何でもかんでもとにかく「スイーツ」で統一するのは、確かにかっこ悪いと言えばかっこ悪いかもしれません。

     スパッツとレギンスについてはノーコメント。恥ずかしながら、そして本来はいかんことながら、私は衣服の用語についてかなり疎いんです。レギンスって言葉、去年初めて知りました。

     スパゲッティのことをパスタと呼ぶのは、これは確かに少しいただけません。スパゲッティはパスタの一種にすぎず、他にもラビオリとかリングイネとかフェットチーネとか、いろんなパスタがありますから。いわば、イギリス人やコスタリカ人やマダガスカル人やフィリピン人などを無視して、アメリカ人だけのことを外国人と呼ぶのと同じです。ただし、これが一人歩きして「パスタという言い方をすることがダメ」っていう風潮も多少見て取られますが、それには賛成しかねます。スパゲッティだってパスタなんだから、間違っちゃいないですもん。(「アメリカ人だって外国人ですもん。」と同じ。)

     ズボンのことをパンツって……これはさすがに論外でしょ。そんないちゃもんはアメリカ人がかわいそうです。そして、アメリカ英語をある程度たたき込まれた私もかわいそうです。逆にズボンって言い方がどこから出てきたのか、ちょっと知りたいですね。外来語? 造語? もともとあった日本語??
    posted by Yosh at 18:12| Comment(6) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年12月23日

    M1 予想

     M1 グランプリですが、敗者復活から麒麟が優勝と予想します。

     まあこの手の予想は、実際には予想と言うよりも単に自分の好きな人を挙げているだけのような気もしますが。少なくとも私はそうです。

     笑いの評価って、よくわかんないんですよね。自分がおもしろいと思っても世間ではあまり人気がなかったり、あまり好きじゃなくても評価が高い人がいたり、おもしろいと思っていたのに急に(あるいはだんだん)つまんなくなっちゃったり、その逆だったり。

     まあいいや。別に審査員やってるわけじゃないんで、客観的に見ようなんて思う必要ないですしね。

     決勝進出の3組は、麒麟、千鳥、笑い飯と予想します。ポイズンガールバンドのゆるい漫才も好きだけど、点を取るって観点からは不利かなという気が何となくしてます。
    posted by Yosh at 07:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年10月19日

    【本】『広島お好み焼き 食わずに死ねるか!〜お好み千遊記』横山崇

     出版を楽しみにしていた本が発売されたので、さっそく買って読んでみました。今回はその注目の本『食わずに死ねるか!』のレビューです。

     まずは周辺情報から紹介しましょう。著者の横山さんは何と1000軒ものお好み焼き屋を食べ歩いた人物です。1000軒ってのはスゴいですよね。伊達や酔狂で達成できる数字じゃありません。こんなこと、相当好きじゃないとできないですよね。

     その、横山さんが広島市内を中心に21軒のお好み焼き屋を紹介したのが本書です。私としては1000軒行ったという時点ですでに尊敬ものでしたから、本が出ると聞いてとても期待していました。食を考え、語るためには「数をこなす」というのは必須条件ですもん。数をこなさないまま知ったかぶりでされるレビューが多い中、こういう人がお好み焼きを語るというのは貴重な機会だと思います。もう、期待するしかありません。

     で、読んでみました。感想ですが、ちょっと複雑ですね。相反する2つの気持ちがない交ぜになっています。と言うのも、中身はものすごく期待はずれだったのです。でもそれと同時に、あまり低い評価をしたくない気持ちもあります。複雑です。

     順を追って説明していきましょう。まずは「期待はずれ」から。この売り文句ですから、当然美味しいお店を紹介してくれるものと思っていました。しかし、中身の多くはいわゆる「自分語り」です。今イチ、グルメ本じゃないのです。1章ほぼ丸々著者の恋の話に費やされていましたが、私は見知らぬ男性の恋バナなんてちっとも聞きたくないです。

     文章は稚拙で中身も薄い。論理展開は自分に甘く他人に厳しい。無駄な文章や広島弁が多く妙に読みづらい。などなど、文章に関する難点も多数見られます。特に、おもしろくない冗談を連発されるのと、文字で方言を読まされるのはかなりの苦痛でした。

     だけどね。お好み焼きに対する愛情だけは本物なんです。それがよくわかるんです。だから応援したい。応援せざるを得ない。普通とはちょっと違う意味で、心の温まる不思議な魅力のある本でした。

     まあ、私もひとつ大きな間違いを犯していました。美味い店を人に教えてもらおうなんて虫のいい話を期待した私も悪いんです。せっかく良い前例があるんだから、それに倣って私自身の足で探せば良いんですよね。私の場合、お好み焼きは横山さんほど好きじゃないですから、1000軒は無理ですけども。まあ200軒ぐらいに留めておきましょう。

    注意:この本ですが、出版が Tj Hiroshima で、ISBN コードがなく雑誌コードがついています。早々に絶版になる危険性も考えられますので、購入を検討されている方はお早めに。

    ※追記:
    参考リンクです
  • 広島 お好み焼き 食わずに死ねるか!(本の元になった著者サイト)

  • tjtj.Netによる購入ページ
  • 2007年10月03日

    やせすぎモデルについて自分用メモ

     最近、このニュースに少し注目しています。非常に衝撃的な写真で、ご存じの方も多いことでしょう。ただ、記事によるとこの写真には批判もあるようですね。どこに批判のしどころがあるのか少し考えただけでは思いつかないので、今度ちょっと調べてみようかと思います。

     記事のつまみ食いは誤解とすれ違いの元ですが、写真家オリビエーロ・トスカーニ氏の語る次の言葉はちょっといいなと思ってしまいました。
     トスカーニ氏は冷静な姿勢で拒食症問題に臨んでいるという。「拒食症に衝撃を受けたり、強い影響を受けたことはない。カメラマンは時代の証言者であるべき。宣教師のように説教をして回るのではなく、ジャーナリストして自分の仕事を通じてこの問題を訴えていく」と語った。
     その通りだと思います。
    posted by Yosh at 06:38| Comment(0) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年07月06日

    スパム人間

     スパムって嫌ですよね。昔はスパムといえばメイルだったのですが、インターネット技術が進化するにつれて、掲示板のスパム投稿や、ブログのスパムコメント、スパムトラックバックなど、いろんなスパムが氾らんしています。あんなもんで収益につながるのか不思議なのですが、なくならないところを見ると、引っかかる人もいるってことなんでしょうね。

     最近(でもないか)、新しいスパムが登場しているのをご存じでしょうか。スパム人間って言うんですけども。

     mixi ってありますよね。招待会員制の、交流用ツールとでも言いましょうか。参加したことのない人のために説明しますと、mixi には「足あと」というおもしろい機能があります。要は自分のページを見に来た人がいたら、その人の名前が残るような仕組みになっているのです。足あとは単に名前が表示されるだけでなく、その相手のページへのリンクが貼られています。そしたら、やっぱり見に行っちゃいますよね? それで思いがけず知り合いに出会ったり、あるいは見知らぬ人と仲良くなったりなど、交友の輪を広げるための仕組みというわけです。

     ここに、スパム人間が登場します。

     ……だいたい想像つくと思いますが、要は商売目当てなどで mixi に参加し、足あとをつけまくる人、これがスパム人間です。

     今のところ私が遭遇したスパム人間は2種類に大別されます。

     まずは、在宅ワーク・サイドビジネス系スパム人間。この人たちは、たいていの場合プロフィールに「人生でこんなに苦労した。けど、新しいこのビジネスを始めてから人生バラ色」みたいなことが書いてあります。「引きこもりだった僕」「仕事で挫折して路頭に迷いかけた」「人生を見つめ直したい」など、苦労の仕方は様々ですが、結論は一緒というワンパターンさ。すぐにスパム人間だとばれます……って言うか本人が隠そうとしていません。下手をすると、ニックネームからして「年収アップ@_@」とか「新たな人生」とかそんなあからさまな方もいらっしゃいます。これらの例でわかるように、おおむねニックネームのセンスが悪いのが特徴です。

     それと、エロ女系スパム人間。若い女で、写真で顔を公開していて、プロフィールにエロいことが書いてあったら気をつけろ!(←長井秀和さん風に読んでください。)そいつは間違いなく出会い系のサクラだ! 私が最近遭遇したのが、「現住所:広島県広島市」「広島の CD ショップで働いてま〜す揺れるハート」のエロ女。外部ブログを設定していて、そこから出会い系に勧誘する手口になっていました。ここまではそんなに珍しくはないんですが、翌日に見てみたら「現住所:福岡県福岡市」「福岡の CD ショップで働いてま〜す揺れるハート」になっていました。たぶん、前日は広島市の人を検索して、そしてこの日は福岡市の人を検索して、足あとをつけまくったんだと思います。これには「なんて勤勉なスパム人間だ」と関心しました。特定の条件に引っかかる人に自動で足あとをつけまくるツールがあるのかもしれないけどね。

     まあ、スパム人間って、おおむね人間じゃないと思うんですけどね。そんな mixi の中にだけ存在するバーチャル人間に、たくさんのマイミクさんがいるのを見ると、ちょっといたたまれない感じがします。
    posted by Yosh at 01:38| Comment(9) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年06月20日

    【TV ドラマ】『セクシーボイスアンドロボ』最終話・ロボ

     うーん、寓話的な話ですね。難しすぎて、見ている1時間では消化しきれませんでした。

     仕方がないので、ちょっと斜めからこの最終話を眺めてみましょう。まずは、この話はクロージングのためだけのエピソードですよね。そのせいで、主眼がクロージングの説明にあり、ストーリーらしきものはないと言っても過言じゃないと思います。そういう見方からすると、エンターテイメントとしてはヒドいやり口ですね。

     ただし、その中から大きな不満や不快感までは感じなかったので、まあ、アリと言えばアリなのかな、と。私はそう思います。

     その理由を分析すると、やはり寓話的なモティーフを用いて、重いテーマを提示した手法にあるのでしょう。そして、答えを明示しないこと、と。あれれ? 最初に話が戻っちゃったよ。

     今回は結論や解釈は述べないことにします。なぜなら、私にはまだその答えが出せていないからです。もしかしたら、ずっと出せないまま忘れてしまうのかも知れませんけどね。寂しいけど、それがこのドラマとのお別れの仕方にふさわしいのかも知れません。ちょうど、エンディングがそうであったように。

     解釈については述べないと言いました。ただ、このやり口については一言だけ。どうですか? このやり口、どこかで見たことがありませんか? タッチや内容はまったく違うかも知れません。でも、この寓話性、どこか似ていませんか?

     原作者の黒田硫黄さんの作風に。
    posted by Yosh at 01:47| Comment(2) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年06月15日

    AFP BB とスターダストの画期的な宣伝

     フランス通信の流れを組む AFP BB と、芸能プロダクションであるスターダストプロモーションが、おもしろいことをはじめたようです。すでに AFP BB の配信する写真入りニュースを引用できるサービスは4月に始まっていました。こちらにスターダストが提携することになったのです。

     大ざっぱに言うと、ここのような個人ブログでも、合法的にタレントさんの写真入りニュースを引用できるようにしてくれたんです。それでは、さっそく実験してみます。


     ちなみにこのニュースを引用してみたのに深い意味はありません。単に、特別引用したいニュースがなかったので、最新のものを持ってきただけです。

     これはおもしろいアイディアですね。先日、文化庁が Apple 社に「もはや著作権行政運営の資格なし」と痛烈に 批判されたことでもわかるように、日本は著作権などの知的財産権が変な部分で無駄に厳しい国です。一部(たとえばソフトウェア作者の世界や家電メーカーの SANYO、少数のマンガ家さんなど)をのぞいて、フェアユース(公正な使用――著作物を公共の財産としても使用するという考え方)の文化も育っていないですしね。そんな中で、この手法は割と画期的な部類じゃないでしょうか。

     何が良いって、AFP BB はアクセスアップにつながり、スターダストは低コストで宣伝でき、一般ユーザーは今まで我慢していた部分をある程度解消できる、とみんなが幸せになれることです。今はまだ初期ですから、大して引用したいとも思えないようなニュースが先行していますが(これは人によるかな?)、範囲の拡大や他社の参入(たとえばメーカーさんとか出版社、外食産業など)につながれば、これは一大文化になるかも知れません。たとえば、日本マクドナルドが最近、新製品メガてりやきを発売しましたが、これもブログ埋め込み可能な形の広告を作れば、かなりたくさんの人がぺたぺたと貼ってくれると思いますよ。

     「踊らされて商売の片棒を担ぐのも、ちょっとな……」と思う向きもあるかも知れませんが、そんなもんは踊りたい人が、踊りたい場所で、踊りたいだけ踊ればいいだけの話ですからね。そこはそれ、です。

    〈余談〉
     なお、スターダスト所属のタレントさんといえばこんな人たちがいます。
  • 鈴木えみさん、ミムラさん、原史奈さん、市原隼人さん……

     あれ? わかりませんか? じゃあ今をときめく超人気タレントさんの名前を。
  • 竹内結子さん、沢尻エリカさん、山田孝之さん、本仮屋ユイカさん、山口もえさん……

     私と同じくらいの世代なら、むしろこの辺の名前の方がピンと来るかも知れません。
  • 常盤貴子さん、松雪泰子さん、梨花さん、椎名桔平さん、中谷美紀さん……

     もうちょっと上だとこんな感じ。
  • ブラザートムさん、野々村真さん、板東英二さん、片桐はいりさん……

     ちなみにこんな人たちも。
  • 高木万平さん、藤本七海さん、合田雅吏さん……

     みなさん、どの辺りが一番ピンと来ますか? よし、せっかくだから心理テストにしてしまおう。続き↓↓はこちら。

    診断結果を見る
  • posted by Yosh at 18:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年06月12日

    【TV ドラマ】『セクシーボイスアンドロボ』第10話・幸子

     えーと、何と言ったらいいのか。

     このエピソードを、単に“リアリティのない、取るに足らないお話”と受け取るのは簡単なんですよね。確かに、人気マンガ家が占い師にかぶれて、50億を見知らぬ中学生に遺産贈与しようだなんてプロットは、明らかにむちゃくちゃです。ですが。私の目にはこう写りました。「人間はある種の極限状況に陥った場合、何らかの形で人間性を失ってしまう」というのを表現しているのだ、と。

     ただ、それがちょっと変わった形で提示されているんですよね。たとえば、戦争なんかが題材だととてもわかりやすいですよね。あるいは、同じお金を題材にするにしても、事業とか株とかギャンブルとか汚い手段とかで稼いだ金に溺れる話だとか。そういう話だったら、ずっと単純でわかりやすかったんだと思います。でもあえてその手段はとらなかった、と。

     ニコはある日突然、極限状況に突き落とされます。周囲がそれに翻弄される中、ただひとり当事者のニコだけが凛としていました。本当に強い女の子として描かれています。こんな風に、「極限状況において、人間らしさを失わないのは少女ただひとりだった」というプロット、なかなかぐっと来ますね。

     ドラマ前半が極限状況をテーマとしているとするなら、後半は幸せがテーマでしょうか。表と裏ですね。ここ数回のエピソードは、あえてすっきりしない幕切れが多くしているのがありありとわかります。ニコは小さな答えは出しても、大きな答えにはたどり着けずにいます。(これは中学生くらいの世代には当たり前のことですが、案外、大人になってもそんなものなのかも知れません。)お話としては完結しても、テーマとしては完結していないのは、恐らく次回最終回への引きなんでしょう。

     というわけで次回がついに最終回です。サブタイトルは『ロボ』。今回の締めのニコのモノローグと相まって、切ない幕切れが用意されていそうですね。次回は第1話のゲスト中村獅童さんが、再び三日坊主として登場です。

     ついでに次のクールの番宣も始まりました。マンガ『探偵学園 Q』のドラマ化ですね。どう考えてもダメそうなんですが、そこにもうひとりの実力派女優、志田未来さんが登場するとなると、話はかなり混沌としてきます。日テレのこの火曜10時のドラマ枠は何考えて作ってるんだ?! と思ってしまいますね。
    posted by Yosh at 23:40| Comment(0) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年06月07日

    “謎の”シンガー ERIKA

     近頃は暗い話題が多くて気が滅入りますが、そんな中明るい話題がありました。……明るい? なんかちょっと違うな。まぁ、いっか。

     ERIKA さん(21)という歌手がデビューするそうです。これを報道したスポーツ報知によりますと、「名前も生年月日も沢尻エリカと同じ」で、「顔も声もうりふたつ」だけど、「パリ郊外で生まれ、ギターとともに何十年も音楽の旅を続けてきた」という経歴の持ち主なんだそうです。わはははは、こりゃオモロい。

     芸能界で似たような話はここ数年ちらほら聞きますよね。氣志團の綾小路翔さんと D. J. OZMA、住谷正樹さんとレイザーラモン HG、それにインリン・オブ・ジョイトイとインリン様……おや? エリカちゃん、綾小路さんといっしょにプロレスやりなよ。良いと思うよー。

     でも、こんなオモロいネタに、世間の人が比較的冷静なのがちょっと悲しいです……。
    posted by Yosh at 06:36| Comment(6) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年06月06日

    【TV ドラマ】『セクシーボイスアンドロボ』第9話・プッチーニ(後編)

     えっ? 何これ? といったところでしょうか。前回の伏線、あまり回収せずに終わっちゃいましたね。風呂敷を広げた後、たたまずにそのまま持ってっちゃった感じの、乱暴なお話の作りでした。力業ですが、ごまかし切れていない感もあります。

     が、それはそれとして。

     苦しいです。とっても。まさかこの俺が、フィクションを見て苦しく思うなんて……。ひとつひとつの言葉の重さに、そのあまりの重さに苦しさを感じます。

    「あなたといると苦しいです」
    「しあわせに なりいや」
    「許して、くれるのね」
    「死なないで」

    ……夜中にひとりで余計なことを考えすぎてしまったようです。

     さて、次回はどんな感じでしょう。今回も予告編なしで前情報が少ないですが、とりあえずゲストが篠井英介さんで、人気漫画家役とのことです。篠井さんはテレビに舞台に演劇にと大活躍の俳優さんですが、その割に顔と名前が一致しないという人も多いのではないでしょうか。よく、三谷ドラマでカマキャラをやる、細面の人です。実は50歳近いんですねー。知らなかった。
    posted by Yosh at 04:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年05月30日

    【TV ドラマ】『セクシーボイスアンドロボ』第8話・プッチーニ(前編)

     今回は前情報で前・後編の2部構成になっていることがわかっていたので、私はまあ良かったんですが、何も知らずに見た視聴者は混乱したんじゃないですかね? 話が次々と拡散していきましたからね。今回だけでは未完なので、感想の持ちようがないと言えばないのです。が、乱雑に広げられた大きな風呂敷、どうやってたたむのかは気になるところです。

     注目すべき伏線について2、3、書いておきましょう。まず、「プッチーニ」から。単にぷちぷちを潰したときの擬音じゃないですよ。あの看護士3人組が「プッチーニ」として暗躍している訳ですが、それがなぜイタリアの著名な作曲家の名を冠しているのか。3人がヴァイオリンとチェロと思われる弦楽器を持って移動するシーンが何回かありました。黒ずくめの格好と相まって妙にミステリアスですが、なぜそのような儀式めいたことをしているのか。そして「別子」とは? この話のメインの伏線となると思います。

     それから、これまで謎に包まれていた社長ですが、次回その一端が明らかにされそうですね。どんな秘密が隠されてるのでしょうか。

     当然、主人公であるニコの動向も大いに気になるところです。今回、暴発するような幼さを見せたニコですが、次回どうなっていくのでしょうか。この、一見荒唐無稽なドラマの真のテーマは少女の成長物語と言って間違いないと思いますので、ある意味本筋よりも大事かも知れません。

     何より気になるのが、ここまで大したセリフもないもたいまさこさんの存在です。いや、いるだけで存在感はあるっちゃあるんですが、このままとはとても思えません。

     そして、ロボとプッチーニ・昭子(小林聡美さん)の行方は……。これは多分なるようにしかならないからどうでもいいや。でも、思いもよらない裏切りがあったら少しうれしいな。

     それと。

     作品そのものの中身ではなく、幕間で少し気になることがあります。今回のおしまいの時、次回予告がなかったですよね? それと、第10話についての情報もまだ出てきていません。あと少しで最終回だというのに、現場がドタバタしている感じが窺えますね。
    posted by Yosh at 01:15| Comment(2) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年05月29日

    『指輪物語』恐い……

    ※今回の記事は、小説『指輪物語』について少しの(ホントに少しで構いません)知識がある方向けのものです。ご了承ください。

     今、『指輪物語』関連の翻訳をやってます。最初、この話が来たときは無邪気に引き受けちゃったんですが、おかげで大変な代償を支払うことになってしまいました。泣きそうです。翻訳をしていて涙目になったのはこれが初めてです。

     それにしてもすごいですね。『指輪物語』って。これぞまさに文学ですね。実は中学校の頃、初めて『指輪物語』3部作を手にした時には、最後まで読み通すことができませんでした。当時はよほどぼんやりと本を読んでいたのでしょうね。途中から意味がわからなくなって、投げ出してしまったのです。しかし20年近く経って改めて読み直してみると、その時には理解できなかったものが本当にたくさんあったことに気づかされます。

     まあそもそも作者トールキンが作ったのは、単なるひとつの物語ではなくて、ひとつの世界だったのですから、中学時代の私が理解できなかったのも当たり前じゃあるんですが。当時の私は、ただの物語を読むつもりでこの本に臨んでいましたからね。構え方が間違ってると言ってもいいでしょう。

     で、多少の予備知識と忍耐力をつけて再チャレンジとなった訳ですが、その結果は別の意味で惨敗です。今度は、あまりの情報量の多さに押しつぶされそうです。いや、何度も押しつぶされました。

     この膨大すぎる世界では、ちょっとマイナーな固有名詞の訳語を調べて、つけるだけでも一苦労です。「旧版では……」「新版では……」「別の小説では……」「本来の語義を考えると……」などなど、などなど。逆に情報が多すぎるのも考え物ですね。正直しんどいです。なんなんだ? この作品は。

     おかげさまで、体調まで崩しました。あまりにも遅々として進まない翻訳、膨大すぎる情報から発生する混乱、頭を抱えて叫びたい気分に何度もなりました。……まあ、叫んでもストレス解消にはならないことがわかっているので、やりませんでしたが。そして、実作業にかけた時間が睡眠時間を削り、体力的にもふらふらです。

     こんなにしんどい『指輪物語』、大嫌いになりそうです。それでも、翻訳のことは別にしても読み進めています。なぜか、読むのをやめられないのです。この『指輪物語』という小説は、作中に出てくる「一つの指輪」そのものなのかも知れません。い と し い し と……。
    posted by Yosh at 20:52| Comment(8) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年05月18日

    流行りの「ストーリー志向」に苦笑した話(その1)

     最近の迷惑メイルは凝っています。私の元に来る、日本語の迷惑メイルのほとんどは2種類に分類されます。出会い系へ誘い込む形か、ワンクリック詐欺です。バレバレのものばかりで、もちろん引っかかるようなことはないのですが、ここ数年は別の意味で手が込んできているものが見受けられます。

     最近、出会い系の迷惑メイルに、ストーリー性のあるものがあるんです。ストーリー性って言っても、
    やっほ〜、優香だよ♪今のメアドが使えなくなるから、新しいのを
    例の掲示板に書いといたよ。
    ↓↓アクセスしてね↓↓
    http://***.com/heart-love.cgi
    のようなちゃちなものではありません。たとえばこんな感じです。

    ◆1通目◆
    お世話になります。出会い友の会の副会長、加藤美樹と申します。
    山瀬仁美様(会員番号E9231、42歳、Eカップ、年収1200万)からメッセージを承っています。
    直ちに専用掲示板に書き込んで(以下略)
     1通目? そう思われたことでしょう。そう、実はこの迷惑メイル、連作なのです。以降、こんな感じに続きます。無視しても、お構いなく続きます。

    ◆2通目◆
    出会い友の会の副会長、加藤です。
    山瀬様へのご連絡はお済みでしょうか。
    ここだけの話ですが、山瀬様は(以下、ややエロい話になるため中略)
    直ちに専用(以下略)
    ◆3通目◆
    出会い友の会の加藤です。
    山瀬様はお気に召さなかったようですので、他の女性をご紹介します。
    天野聡子様(会員番号N2437、25歳、Bカップ、年収800万)から次のようなメッセージを承っています。
    「最近、夫が(以下、中略)」
    直ちに専(以下略)
     とまあ、こういうのがしばらく続くわけですよ。仕事ばかりで安らぐ時間がほしい30代前半の自営業の女性とか、親がうるさくて自由がないと嘆く社長令嬢だとか、なぜかそういうお金持ちの女性ばかりを紹介してくれる「出会い友の会」です。で、しばらく無視して、メイルが途切れたなーと思っていたら、不意を打ってこんなのが届くわけです。

    ◆6通目◆
    お世話になります。出会い友の会の会長、須藤清孝です。
    加藤の方が貴方様の出会いを演出できなかったようですので、加藤に代わり会長の私が担当させていただくことになりました。(以下略)
     おお、今度は会長さんが出てきたよ。さすがに少し笑いました。でも、そこ代え(変え)ても一緒だと思うんやけど。そして、須藤会長もいろんな女性を紹介してくれます。高収入の女性を演出するためにリアリティを追求したつもりなのか、会長さんは熟女ばかり紹介してくれますが。

     しばらくすると、会長さんもあきらめてくれます。数週間して、この出会い友の会のことを忘れかけた頃、また新たなメイルが来ました。

    ◆12通目◆
    お世話になります。出会い友の会の副会長、加藤美樹と申します。
    実は私・・・こうやっていつも人様の紹介ばかりで、自分自身には出会いがないんです。
    貴方様のプロフィールを見て、正直興味を持ちました。
    よければ、私と会っていただけませんか。

    私、会社では会計もやっていますので、お金なら会社からいくらか持ち出しできます。
    この掲示板を使えば内緒で連絡が取り合え(以下略)
     こ、これはオモロい。ただ、手が込んでいてオモロいのと、巧妙なのとはまったく関係ありません。作っている側も、引っかけようとしていると言うより、悪ノリしてる風にも思えますね。

     さすがにこれ以降はネタが切れてしまったのか、このシリーズは終わってしまいました。楽しみにしていたのに残念です。

     お話はその2に続きます。次回は、このシリーズとはまた別のストーリーを紹介します。

    ※ちなみに、メイルの文面はイメージです。ただし、記憶を元に「だいたいこんな感じだった」というのを再現しているという意味で「イメージ」と言っているだけで、変な脚色は一切していません(あまりリアルにしすぎるのも人格を疑われそうなので、エロ表現を控えめにしていますけどね)。基本的には事実をありのままに書いています。
    posted by Yosh at 01:42| Comment(3) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年05月16日

    【TV ドラマ】『セクシーボイスアンドロボ』第6話・ZI

     マトモにいい話でした。実は私、家族ものに弱いです。とんちの効いた木皿節も復活し、私としては文句の付け所が少ない第6話でした。その数少ない文句の付け所というのは、子役の演技です。私は幼い子供にプロの演技は無理だと思っているので、不満を感じたりはしませんけどね。ぜひ、将来的には良い役者になってください。

     それと、あとで知ったのですが、ロボの母役は白石加代子さんでしたか。全然イメージにない役だったので、気がつきませんでした。

     次回のゲストはモロ師岡さん、久々におっさん成分が増強されます。しかも、これまでのようにやや若くて渋いおっさんではなく、ホンマモンのおっさんですから、ちょっと楽しみです。

     そして不気味であり、なおかつ楽しみなのが第8話9話のゲストです。小林聡美さん、もたいまさこさん、ともさかりえさんです。木皿さんが脚本をやったコメディ『やっぱり猫が好き』のうちの2人がいますね。そしてこの3人が、8・9話両方とものゲストってところも、気になるところです。どんな仕掛けが隠されているんでしょうね。
    posted by Yosh at 00:18| Comment(5) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年05月11日

    【芸能ネタ】最近おどろいたこと

     またしても芸能人ネタです。個人的にちょっと驚いたことを。
    ムーディ勝山(ムーディかつやま、1980年6月11日 - )は、日本の男性お笑い芸人。(Wikipedia より引用)
    えー! 26歳!!
    posted by Yosh at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年05月10日

    芸能界・会(怪)情報

     当ブログをご愛顧いただいている読者様の大半は芸能ネタに興味がないかと思われますが、今回は芸能ネタです。ちょっとツボだったんで。

     今日の東京スポーツ紙に、岩佐真悠子さんが「沢尻会いいなー。私も“いわまゆ会”作りたい」と言い出した、なんて記事が載ったらしいです。紙面自体は直接見てはいないんですが。

     元々、若い女性タレントさんの中に「○○会」というのが2つあるらしいですね。ひとつが沢尻エリカさんの「沢尻会」、もうひとつが長澤まさみさんの「長澤会」だそうで。ちなみに長澤会の方は初耳ですけど。そこに、「いわまゆ会」が割って入ろうというのです。

     なんと言いますか、別に仲良しが集まっても特に問題はないですし、そこにリーダー的な人が現れるのも不思議じゃないですから、悪いことはなんもないはずです。でも、こう「○○会」ってのが複数あると、なぜか人は対立構造があるかのように見てしまいますよね。しかも記事が載った新聞が東スポ。こりゃリング上で戦わないプロレスだね。

     冷静に見たら、小悪魔系でゴージャスな沢尻さんと、清純派でさわやか路線の長澤さんとでは、特にかぶるところもなく、対立する理由も見あたりません。沢尻会のメンバーは今をときめくそうそうたるメンバーで、若槻千夏さん、中川翔子さん、堀北真希さんなど、いかにも頭のよさそうな人も多いんですよね。主観ですが、あんまり下手な対立とかしそうに見えない。

     ちなみに沢尻さんも、パッと見は奇異な立ち振る舞いや言動で頭がよさそうなイメージはないですが、実は切れ者なのかも……と思わせるような所を時々見せます。最初は
    \∩∠亀田か!
    だったのですが、今は
    \∩∠信長か!
    という感じです。その辺もあって、最近、沢尻さんのことがそこそこ好きになってきてます。以前は鼻についていた振る舞いが、今はナイスキャラに見えてきました。

     長澤さんは……昔から、ある意味で好きでしたよ。なんか80年代のノスタルジーを感じさせてくれるじゃないですか。でも、本物よりもミラクルひかるさんがやった物真似の方がもっと好きです。それはさておき、長澤会の方は綾瀬はるかさんや宮崎あおいさん、本仮屋ユイカさんの名前が挙がっているようですね。やっぱ、かぶらないよね。

     「しかしそこにいわまゆが入ってくるかー。」などとは冷静に見たら思いません。本人も「いいなぁ」って言っているだけですし。でも、そこに矢口真里さん、ガッキーこと新垣結衣さん、それになぜかプロレスラーの天龍源一郎さんの名前まで出てくると、もうなんともはや。笑うしかありません。オモロいわぁ。

     しかし心配なのは――いや、別に心の底から心配はしてないですけど――最近、「視聴率低迷の女王」と名指しで批判されてしまった上戸彩さんです。この辺の話題でも、名前が出てきてないしね。でも「下北サンデース」で視聴率取れるわけないじゃん。あと、今時ヨン様との共演とかさ。こう、ダメなところダメなところに回されて戦犯扱いはかわいそうだよね。世が世なら、「上戸彩失墜を狙った孔明の罠だ」と言われる所でしょう。
    posted by Yosh at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年05月09日

    【TV ドラマ】『セクシーボイスアンドロボ』第5話・うしみつ様

     はいはいー。今日も感想行きますよー。この第5話、明らかにはちゃめちゃなエピソードであることが予告の段階で想像がついたので、最初から頭のネジを3本ほど抜いて見ることにしました。今日は俺の作戦勝ち。

     多少なりとすれた視聴者からすれば、うしみつ様がトリックだって最初からわかるじゃないですか。だったら、「どんなトリックで、どんな風に暴くのかなー。わくわく」という風に見る方が、より楽しめるかと思ったわけです。これが作戦その1。この作戦はややスカだったかも知れません。が、展開を楽しむという観点から言うと、敵役の5人にタンカを切るところとか、かっこよかったですねー。

     そして作戦その2は役者さんに注目です。今回は若い役者さんがたくさん出てきます。子役、若者、中年、壮年、それに老人、各人各様の良さがあると思うのですが、その点から言うと今回は若者の良さを楽しむつもりで見ていました。今回のゲストの中でもトップ扱いだった黒川智花さん(そういや役名が最後までわからんかったんやけど)、ナカナカ良かったですよー。単に本人の演技だけの話じゃなくて、テレビドラマならではの悪役メイクも良い感じでした。ドラマのメイクさんって、本当に腕が良いですよね。

     レギュラー陣では相変わらず一海ちゃん(村川絵梨さん)が良い感じです。ロボ(松山ケンイチさん)は……最初はちょっと違和感があったのですが、慣れてきたからか、それとも板についてきたからか、以前よりは気にならなくなってきました。ただ、マーケティング的には失敗みたいですね。視聴率がかなり低迷しているようですし、やはり一般大衆の目からすると、ロボが男前じゃあマズいみたいです。

     第6話ゲストはりょうさん。予告では拳銃をぶっ放すシーンがありました。何かの撮影シーンっぽい感じもあったんですが、それでもかっこいー! 歩き方とか立ち振る舞いはさすが元モデル。楽しみです。
    posted by Yosh at 00:41| Comment(5) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    蛇足

     「蛇足」とは無駄なこと、余計なことを示す故事成語です。その由来は……
     宴会の席で、酒を賞品とした蛇の速描き大会が行われることになった。そこで、いちばん速く描いた人が、余裕かまして足まで描いてしまった。そのせいで2番手の人に「それは蛇じゃない」と言われ、酒が飲めなかった。
    というお話です。単に無駄というだけでなくて、余計なことをして損をするというニュアンスですよね。

     ところで、こんなメイルが来たんです。
    Subject: *りおな*様よりMeet!大人のグリーティングカードの配達です。

    こんにちは、Meet!グリーティングです。(In English Below)
    *りおな*(ID:8519)様から
    あなたへ、グリーティングカードが届いています。

    次のURLをクリックして、さっそくカードをご覧ください!
    ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
    http://www.***.com/**/***.php
    (Yosh 註:アクセスして何かあってはいけないので、URL は改変しています)
    カードは30日間ご覧いただけます。

    ■返信するには

    このメールに返信をしても、あなたにカードを送ってくれた
    *りおな*(ID:8519)様には届きません。
    届いたカード画面の下段に表示される
    「この***さんに返信する」か「***さんのページ」をクリックしてください。
    そこからご返信ください。あとは画面表示にしたがって操作するだけです。

    □ Meet!グリーティング

     これって、余計な「大人の」がなかったら、結構引っかかる人が増えるんじゃないかと思うんですが。たった一言、余計な言葉がついているために、スパム丸出しになってしまいました。
    posted by Yosh at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年05月02日

    【TV ドラマ】『セクシーボイスアンドロボ』第4話・かんにん袋

     なんつうか、シナリオとかプロットとか、極めて粗雑な第4話でした。コメディ路線は明らかにやりすぎです。逆に、つながっていないプロットを、「爆発」で強引にごまかしたようにも見えます。そして、そのごまかし部分を排除して見たら、1クール1話完結型連続ドラマに典型的な、中だるみのエピソードという感じでした。

     ですが、実和子さんがとにかく不気味だったので、私としてはアリです。顔、恐すぎ。よくあんな撮りが許されたな……。

     少し心配なのは、大後寿々花さん、少しずつかわいくなってきてますね。要はテレビ写りが良くなりだしたってことなんですが、それはマズいです。前回書いたように、そこまでかわいくないのが逆にニコの魅力なのに……。このドラマを離れても、今の志田未来さんが受けているような仕事の受け方(せっかくの演技派女優なのに、多少アイドル路線が入っている)は、大後さんにはあまりしてほしくないんですよね。こんな事をここで言っても無駄なのはわかってるんですけど。

     さて、次回は変なエピソードになりそうです。舞台は高校なのかな? 予告編では、中学生のニコと、いい大人のロボがブレザーを着て学校内を走り回っていました。ゲストは……若い女の子5人ですね。黒川智花さん、入山法子さん、仲里依紗さん、高瀬友規奈さん、木南晴夏さんという、10代後半〜20代前半の若い女優さん達のようです。残念ながら、かろうじて黒川さん、仲里さん、高瀬さんの名前が記憶の片隅にあるのみで、どんな役者さんなのか知らないんですが。ただ、今回を上回る無茶な作りになっていそうな予感がするので、最初からそのつもりで見ることにします。ある意味、楽しみです。

     あと、第6話のゲストが早くも決まっていますね。りょうさんです。たまたま私の見るものの巡り合わせなんですが、なんか久しぶりに見る気がします。こちらの方は普通の意味で楽しみです。
    posted by Yosh at 08:06| Comment(4) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年04月30日

    【映画】『バベル』

     先日公開が始まったばかりの映画『バベル』を見に行きました。私が応募した字幕翻訳コンテストの題材にもなった映画です。ぜひ見に行かなければとの気持ちを持って、映画館に足を運びました。この4月から学割も利くしね。

     さて、私は基本的には事前情報をできるだけ仕入れずに映画を見に行くようにしています。まずは作品そのものが語りかけてくるものを大事にしたいからです。一度見ただけでは十分理解できないというケースもあることはあるのでしょうが、それは後追いでも構わないのかなと思っていますし。今回は翻訳コンテストにエントリーしてしまった関係で、少しだけネタバレしてしまっていることはしているのですが、まあ大きな支障はないでしょう。この程度の事前情報で行きました。

  • 主演がブラッド・ピットである。
  • アカデミー賞で、菊池凛子さんが助演女優賞にノミネートされた。
  • 舞台はアメリカ、モロッコ、日本など複数。←ただし微妙にこの意味がわからん
  • 翻訳コンテストで初級編・上級編で使われた2シーンを見ている。

     したがって、監督がどんな人なのか、映画に込められているメッセージがどんなものなのか(そもそも深いメッセージが込められているのかどうか)、どういうストーリー展開なのか、アクションは? CG は? ……などなどは知らずに見に行ったということです。

     で、ですね。まずはネタバレなしで好きか嫌いか、オススメするかしないかを書きましょう。理由はネタバレになるからまだ書かないけどね。私はこの映画、好きです。だけど、オススメしません。

     では、ここから先はネタバレ込みで書いていきます。すでに見た人、ネタバレが嫌じゃない人、見ないからネタバレしても構わない人はどうぞ。ただし、ストーリーラインには一切触れていませんので、そこさえ明かされていないなら読んでもいいという方も、先に進んでいただいて結構です。そうじゃない人は映画を見終わってからどうぞ。
    ネタバレ込みの感想
  • posted by Yosh at 20:28| Comment(7) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年04月25日

    【TV ドラマ】『セクシーボイスアンドロボ』第3話・お歯黒女

     さて、テレビドラマ『セクシーボイスアンドロボ』も第3話です。そろそろ放送を見ていない人は記事も読まないでしょうし、また、読んだとしてもネタバレ覚悟でしょうから、特に隠さずに書きますよー。

     今回のお歯黒女のエピソードは、大きな山場のない緩い話でしたね。香椎由宇さん演ずる月子さんは悪くはないんですが、今回はお話のターニングポイント(魔法の電池ってことになるのかな)が今イチ弱かったように思えます。木皿泉節って、思いも寄らない急展開、特に主人公らの機転によるお話の好転にあると私は思っているので、それが弱いと、チトがっかり感はあります。もうひとつの木皿節である重いメッセージ性ってのも嫌いじゃないんですが。

     レギュラー陣は相変わらずに見えますね。大後寿々花さんは(顔が命の女優さんには大っ変、失礼ですが)恐らく美少女過ぎないのも良いんでしょうね。わずか13歳でもう完成型の女優さんに見えます。将来に期待、とかではなく、もう完成品。スゴいの一言。

     あと、一海ちゃん(ニコの姉)役の村川絵梨さんも意外とというか、地味にというか、良い味出してます。『野ブタ。』の時も主役の修二(亀梨和也)の弟役、中島裕翔君がかなり渋い役回りだったことを指摘しましたが、主役の兄弟姉妹は、この手のドラマに意外と重要な役回りを持っていると思っています。そこが引き締まっていると、ドラマがぐっと良くなります。

     この第3話、やや期待はずれだったとは言え、油断してたらガツンとやらかしてくることもあります。次回にやんわり期待しましょう。次回は市川実和子さんがゲストです。近頃、30女がドラマの良い役をやってるとナカナカぐっと来ちゃうので、楽しみにしています。
    posted by Yosh at 04:20| Comment(2) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年04月18日

    【TV ドラマ】『セクシーボイスアンドロボ』第2話・ごぼ蔵

     テレビドラマは、いくら第1話がおもしろくても後が続かないということがよくあります。2話目のジンクスじゃないですけど、だんだんつまらなくなるって訳です。なので、1時間もののテレビドラマの行く末を占うには、第2話を指標にするのが良いのではないかと私は思っています。

     その、第2話。私の不安を払拭し、そして期待をはるかに上回る佳作でした。ネタバレにならないように注意して書くようにしますが、後半、いわゆるお話のミソの部分でものすごい不意打ちの、それでいてものすごくハードなパンチが飛んできました。やられた。私は、そのたった1発で KO されてしまいました。今回のゲスト出演者、村上淳さんの演技には本当にシビれさせられますね。第1話のゲスト中村獅童さんもそうでしたが、キャスティングの巧さを感じます。

     実は、今後このドラマを見続けるかどうか、この第2話で決めようと思ってました。というわけで、できる範囲内で、うっかり忘れない限り見続けようと思います。

     さて、第3話のゲストはここまでの30代の男性とうって変わって、若い女性が登場します。香椎由宇さんです。女優としてどんな演技をする人なのかまったく知らないのですが、ここまでの配役の妙を見る限りだと期待して良いのかなと思っています。

     なお、原作のマンガを私に紹介してくれたみさいるシンちゃんも、ブログでドラマの感想を書いています。私とはずいぶん違う目で見ているんだなというのがわかってナカナカおもしろいです。たとえば彼は第1回のテンポの遅さを指摘しています(明記はしていませんが、恐らく第2話にも同じ感想を抱いていると思われます)が、私はそこはあまり気になりません。恐らく、日本のテレビドラマのテンポになれているかどうかの違いでしょう。でも、そんな風に視点が大きく違う割には、結論が結構重なっているんですよね。それが不思議であり、また興味深くもあります。
    posted by Yosh at 07:06| Comment(4) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年04月12日

    【TV ドラマ】『セクシーボイスアンドロボ』第1話・三日坊主

     前回、記事にして以来すっかり存在を忘れていました。が、たまたま帰宅してテレビをつけたら、ちょうどこの番組が始まったので見てしまいました。どうやらこのドラマとご縁があったようです。

     さて。第1話の感想ですが、これが意外にもおもしろかったです。原作のマンガとはまったく別物になりそうですが、それはそれとして良かったです。脚本を務める木皿泉のおふたり(注:「木皿泉」というのはどうやら2人の共作ペンネームらしいです)は「やっぱり猫が好き」や「野ブタ。をプロデュース」などを手がけた凄腕の人たちのようで、私はその魔力に見事に捕らえられてしまったようです。

     配役も今のところずばりとはまっていました。ニコの大後寿々花さんは評判通りの名女優ですね。このドラマに出演するために生まれてきたんじゃないかと思うほど、役にぴったり合っていました。相手役の松山ケンイチさんは、最近出ずっぱりの印象があったのですが、意外にもドラマは初主演なんですね。今回に関しては、最高! というほど良くは見えなかったのですが、まあ良かったと思います。ただし次回以降は期待できそうな雰囲気も垣間見えました。ロボを男前がやっちゃイカンだろうと最初は思っていたのですが、ひょっとしたらアリかもですよ。

     ひとつ残念だったのが、ニコの操る“セクシーボイス”が本人の声ではなかったことです。いや、もしかしたら本人の声を加工して使っているのかも知れませんが、少なくとも口パクがありありとわかってしまいました。この点については興ざめです。もうちょっとバレないような撮り方をしてほしかったのですが。
    posted by Yosh at 03:14| Comment(2) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年04月05日

    黒田硫黄『セクシーボイスアンドロボ』ドラマ化

     最近、アクセス解析の検索ワードに1件引っかかっていて、おかしいなと思っていたら、黒田硫黄さんのマンガ『セクシーボイスアンドロボ』がテレビドラマ化ですって。

     マンガが原作となるドラマと聞くと、原作ファンが心配するのが「“ちゃんと”ドラマ化されるの?」ということに尽きます。配役がイメージに合うかどうかとか、原作同様おもしろいかどうかとか、その辺が気になるというわけです。そのせいでマンガファンとドラマファンがケンカになったりだとかも、よくある話。原作もドラマも両方とも評価が高い『のだめカンタービレ』のような作品はナカナカ出てくる物ではありません。極端、原作者のドラマに対する評価が極端に低かったせいで、原作が終了してしまった『いいひと。』のような例もあります。

     ……が、このマンガに関しては、そんな心配よりももっと原始的な心配をしなければいけないかも知れません。「そもそもドラマになるの?」という心配を。黒田硫黄さん、どちらかというと作風がアーティスティックで、ストーリーらしいストーリーがなかったり薄かったりすることの多いマンガ家さんです。この作品は“まだ、ストーリーらしきものはなくもない”ですが、それでも厳しそうに思えます。

     主演の“ロボ”は、最近すっかり出ずっぱりになっている松山ケンイチさん。ヒロインの“セクシーボイス”こと“ニコ”は大後寿々花さん。変人で知られる松山さんに、幼き実力派と評価の高い大後さんというのは、これはこれで配役にかなりの力が入っているような気もします。もしかしてひょっとしたら、意外な化学反応が見られるかも知れません。もっとも、予想通り大コケしても、それはそれで楽しめそうです……なんていう意地悪な考えも頭の片隅にはありますけどね。やってる時間帯にテレビを見られたらいいな。
    posted by Yosh at 12:57| Comment(4) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年03月20日

    TiddlyWiki 気に入った

     良い物を見つけたので簡単に紹介を。TiddlyWiki と言いまして、インターネットを介さずに、自分のパソコンだけで(つまり自分ひとりで)Wiki っぽいことができるソフトです。(ソフトといっても、実体は HTML ファイルで、どうやら裏で Java Script 等が動いているらしいです。)
  • TiddlyWiki公式ダウンロード:どっちも英語サイト
  • TiddlyWiki のススメ:特に導入について親切に書かれている日本語ページ
  • TiddlyWiki Style:実際に使う際に特にお役立ちの日本語ページ

     同じような趣旨のソフトをいくつか試してみましたが、どうやら私にはこれが向いているみたいです。たとえばこんな事が手軽にできます。
  • 自分用のブックマーク(溢れるほどあってもカテゴリー別に綺麗に整理できる)
  • とりあえずのメモ帳(後のまとめ直しも自由自在)
  • 公開しない日記(公開することもできる)
  • 手軽なサイト作成(手間が少ない)
  • posted by Yosh at 21:06| Comment(4) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年03月16日

    字幕コンテストは洋画ファンも必見

     先日、宣言しましたように、字幕翻訳コンテストに応募します。そのため、訳を付けている最中なのですが、これがナカナカに手強いですね。

     翻訳は、その分野によって独自のルールや制約、お約束が異なります。技術翻訳ならその担当分野についての知識が必要になりますし、文芸翻訳ならその作家の作風やバックグラウンド、あるいは時代背景や当時の言葉遣いの知識がほしいところです。では、映画の字幕の場合はどうでしょうか?

     応募してみてわかったのですが、これまた独特の世界ですね。極論を言えば、「絶対に正しい訳のできない恐ろしい世界」です。というのも、字を読むという作業は声を聞くという作業より時間がかかります。しゃべっている内容を漏らさずに翻訳すると、見ている側は読むのに頭が追いつかないのです。したがって、切れる部分をどんどん切っていき、また短く言い換えられるならどんどん言い換えなければならないのです。

     もちろん、以前からある程度そのような話は聞いていましたから、覚悟はしていたんですけどね。でも、具体的な文字数の制限を見て大変驚きました。セリフ1秒間につき、たった4文字しか使えないのです。

     実際に出ている課題の文を少しだけ引用し、例として示しましょう。モロッコ旅行に来ているアメリカ人夫婦の、レストランでの会話のシーンです。
    "Richard, why did we come here?" (6)
    直訳:リチャード、なぜ私たちはここに来たの?
    こじれてしまった夫婦仲を修復するため、子ども達を置いて、夫が妻を誘って来た海外旅行です。もちろん妻の方は不満たらたらで、そこからこんなセリフが出てきたわけです。字数の制限がなかったとすれば、たとえば「こんな所にまで連れてきて、どういうつもりよ?」なんて訳も良いかもしれません。

     これをわずか6文字で表現しろと言うのです。いかがですか? ナカナカ難しいでしょう。

     さて、ここまで来てようやく記事表題の話に移れます。実は今回の記事、英語や翻訳に興味がある人よりも、映画好きな人に読んでほしいなと思って書いたんです。というのも、映画ファンの皆さんって、けっこう舞台裏の話なんかも嫌いじゃないでしょ? 今がチャンスですよ。私が上で書いた話は、本当にごく一部です。今、コンテストという形で、字幕翻訳という舞台裏でどんなことが行われているのかをかいま見るチャンスが来ているという訳です。

     実は、別に応募なんかしなくても、募集要項、課題の台本、映像、それに翻訳の規約とコツはすべて見ることが出来るのです。興味のある方は「第11回オンライン映画字幕翻訳コンテスト」のサイトを見てみてください。
    posted by Yosh at 18:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年02月05日

    油断ならない記事

     ウェブをテキトーにチェックしていたら、最近、一部で話題になっている(らしい)ニュースにぶち当たりました。→「ジャスラックが訴えた生演奏の店、「著作権侵害せず」とネット中継で証明するも…「将来するかも」とピアノ撤去&賠償命令」(出典:痛いニュース)ちなみに出典の出典は読売新聞だそうで(ただし、その読売の記事はネット上では見つからず)。

     要はピアノを置いている生演奏の店を日本音楽著作権協会(JASRAC)が「著作権侵害をしている」と訴え、店側が「著作権問題のない曲を演奏しているから侵害もしていない」と交戦したわけです。そのため店側がわざわざ自らの店に監視カメラを設置する所までやった訳です。ところが、あれやこれやあって裁判ではなぜか店側が敗訴。賠償とピアノの撤去という判決が下されたということなのですが。

     ??? ちょっとおかしすぎると思いませんか?
    田中俊次裁判長は「将来的にも著作権侵害行為を続ける恐れがある」として演奏差し止めやピアノ撤去、損害金約190万円の支払いなどを命じる判決を言い渡した。(元記事より引用)
     これを読む限りだと、犯罪を犯していなくてもその可能性があれば、予防のために強制的に国が権力を振りかざすことができるという話になってきます。これはすごく変です。しかし、なんでこんな変な話になっているのか。少しだけ調べてみると意外なことがわかりました。

     この裁判の判決文を読みました。ええ、ついきのう「大嫌い」と宣言した法律用語いっぱいのアレです。我慢しましたとも。そうしたら、おかしな部分がはっきりしました。元の記事からは、いかにも「店側が著作権侵害をしていなかったのに、JASRAC にいじめられている」かのように読めましたが、実際には店の方ではかなりの著作権侵害が行われていたようです。要は「今までも悪いことやったんだから賠償しろ。そして、二度とできないようにピアノは撤去しろ」ということです。元の記事が店側有利に歪められた書き方をされていたんですね。

     ∩\∠すっきり!

     ああ、もちろん現在の著作権や JASRAC のやり方自体も、もちろん何か変ではありますよ。ただ、法的には正しい判断がされていたと思います。素人目ですけどね。だから、この件に納得いかないならば、判決にではなく現在の法律そのものに不満を持つべきでしょう。ちなみに私は現行の著作権、大いに不満ですよ。他の分野のことはわかりませんが、少なくとも音楽については上手く機能していないと感じています。
    posted by Yosh at 22:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年02月02日

    同じニュースに正反対の見出し

  • 8割が「裁判員なりたくない」=義務でも拒否、3分の1に−内閣府調査(時事通信)
  • <裁判員制度>65%が「参加する」 内閣府世論調査(毎日新聞)

     全く同じニュースを、正反対の切り口で紹介しています。なぜ、こんな事が起こるのでしょうか?

     種明かしをすれば、非常に簡単なことです。数字のマジックなんて言葉も使う必要がないような、ごく単純な操作ですね。実際の調査結果はこんな感じです。

    質問:裁判員は、20 歳以上の国民のなかから、くじ等の方法で、無作為に選ばれ、裁判員に選ばれた場合、その役目を果たすことは義務とされています。あなたは、裁判員として、刑事裁判に参加したいと思いますか。この中から1つだけお答えください。

    回答とその回答率:
  • 参加したい 5.6%
  • 参加してもよい 15.2%
  • あまり参加したくないが,義務であるなら参加せざるをえない 44.5%
  • 義務であっても参加したくない 33.6%
  • わからない 1.2%

     要は真ん中の項目を「消極的」と表現すれば時事通信の記事に、「参加する」に含めれば毎日新聞の記事になるわけです。単にそんだけ。

     ところで全然関係ないですが、毎日新聞さんはプロなんだから正しい日本語の書き方をしましょうね。<>は三角かっこではなく不等号記号だし(〈〉が正しい)、全角の英数字は縦書き用の文字なんだから、ちゃんと半角文字を使わないと。
  • posted by Yosh at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年01月29日

    The Gamers、プレイスペース広島に入荷

     私が翻訳を手がけた映画 DVD、"The Gamers: Director's Cut" がプレイスペース広島に入荷されました。現状ではまだおおっぴらに「発売しています」とはサイトには書いてありませんが、メイルで問い合わせしたら多分売ってくれるんじゃないかと思います。遠方の方はぜひ通販でどうぞ。

     うれしいことに、すでに当ブログでもちょくちょくコメントを頂いている Tz さんとこあらださんにご購入いただいている模様です。多少なりと自分の手が入った物が世に(狭い「世」だけどね)出て、皆さんの目に触れるというのはナカナカうれしくもあり、照れくさくもありますね。ここまでお願いするのはもしかしたら贅沢かも知れませんが、ご覧になった方にはもしよければ簡単な感想ももらえたらとても、とてもうれしいです。
    posted by Yosh at 00:15| Comment(4) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年01月21日

    【TV 番組】ジュークボックス英会話

     さっき NHK の番宣を見ていたら、なにやら『ジュークボックス英会話』なる番組をやっているみたいですね。洋楽の詞を題材に英語表現を学んでいこうという趣旨みたいです。以前から好きな物を題材に英語を学ぶというのは、上手い独学の手法として知られていましたが、こんな風にテレビ番組にしてしまうというのはナカナカ良い着眼点じゃないかと思います。

     で、英会話番組に付き物であるネイティヴ・スピーカーの出演者ですが、意外な人物でした。メガデスのギタリスト、マーティ・フリードマンです。日本語もかなりできるのにビックリしました。(ただ、これは私が無知だっただけのようですね。軽く調べてみたところ、この人めちゃめちゃ親日家じゃないですか。しかもミーハーだという。参考:Wikipedia の「マーティ・フリードマン」の項)

     最近の NHK は何か少し変な気がします。あんまりテレビ見てないワシが言うのもなんだけど。
    posted by Yosh at 17:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年01月19日

    こころの栄養を仕入れる

     仕事帰りにお店巡りをして、ちょっくらこころの栄養を仕入れてきました。良きにつけ悪しきにつけ、何らかの琴線に触れたら改めて紹介しますね。こんなラインナップです。

  • 『翻訳のおきて』(書籍)河野一郎著・DHC
     趣味と実益を兼ねて。あと、今度某所に英語関係の読書感想文を出さないといけないので、使えそうなら使いたいな。
  • 『服部幸應のしあわせ♪ Cooking 1』(雑誌)デアゴスティーニ
     とりあえず100円だったので。ぱっと見はサービス満点。創刊号だからかも知れないけど、お得感あり。次以降は内容を見て買ったり買わなかったりする予定。
  • 『笑う大天使(ミカエル)』(映画・レンタル DVD)
     世間で言うところの地雷踏み(ダメだとわかっていて、あるいは期待して見たり聞いたりすること)。原作のマンガ(川原泉著)が好きな人(私も含む)にはきっとダメージでかいぞー。
  • posted by Yosh at 23:02| Comment(3) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年01月09日

    The Gamers 続報

     私が翻訳監修を手がけた映画 DVD "The Gamers" の続報です。

     まず正式タイトルですが、"The Gamers: Director's Cut" です。元々は2002年に発表された映画だったのですが、この度、日本語翻訳字幕を含むたくさんの付録付きで出し直しがされたというわけです。いわゆるリージョンフリーの DVD ですから、海外作品と言っても日本の DVD プレイヤーでちゃんと視聴できますのでご安心ください。

     で、購入できる場所ですが、現在、私もよくお世話になっているゲーム販売店「プレイスペース広島」さんと交渉中です。店長さんに予告編を見ていただいた結果、かなりの好感触を得ていますので、日本国内からでも日本語のやりとりだけで通信販売ができる可能性大だと思っていただいて良いでしょう。(金銭面では私には一文の得にもならないんですけどね。それでも皆さん、特に RPG で遊んでいる人にはぜひ見てほしいんで、そんな交渉をしてみました。)
    posted by Yosh at 23:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年01月05日

    三十路アイドルの決意

     この前テレビで、グラビアアイドルとして名を馳せ、最近ではテレビにも良く出るほしのあきさんが新年の決意を語っていました。曰く、
    「今年は30歳になり、もう“女の子”という年齢ではないですが、それでも今年も女の子でいたいと思います。」

     テレビタレントやグラビアアイドルとしての彼女には別に興味はないですが、この決意、そしてそれを公言するのはすごいことだと思いました。見習いたいものです。

     ……いや、別に「いつまでも男の子のつもりでいたい」という意味じゃないですよ。少なくとも50歳まではチャレンジ精神を持っていたいと思ってます。
    posted by Yosh at 22:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年01月01日

    映画『NANA』『NANA2』、第3の見方

     最近友人達の目が冷たいです。ちょっと前までは「理性的」と見られていたのに、最近は「時々急に奇行を始める悪癖がある」と思われているようです。私の中では特に変化もなくフツーなのですが、どうもナカナカそうは見てくれません。少しだけ悲しいです。

     で、その“奇行”のひとつが、映画『NANA』『NANA2』を見たということです。この映画は10代から20代の女の子向けに作られていると思われます。普通に考えたら30歳過ぎたおっさんが見に行くようなものではないでしょう。しかし私にとっては、意外にも(?!)この映画がおもしろかったのです。それは、恐らく“第3の見方”で見ていたからではないかと思っています。その、第3の見方とは何か。そして、第3があるということは第1・第2があるということですが、それは何か。今回の記事では、この辺を書いていこうと思います。

     ……の前に、簡単に作品紹介(予告編程度の微ネタバレ)を最初の作品である『NANA』の方について書きます。偶然同じ東京行きの新幹線の隣の席に座った大崎ナナ(中島美嘉)と小松奈々(宮崎あおい、2では市川由衣)は、名前は同じでも見た目も性格も正反対。パンクバンドのヴォーカリストでネコのように奔放なナナと、人なつっこくいつも笑顔を絶やさない「お前、犬みたいだな。なんか、奈々って言うより“ハチ”って感じだな」とナナから評される奈々(以降、ハチと表記)。東京で歌手として成功するのを目標とするナナ、彼氏を追いかけるという主体性のないきっかけで東京に来たハチ。そんな真逆の2人は偶然の再会もあり、同じ部屋で共同生活を始める。2人の NANA の間に芽生える女の友情、そして恋、過去の痛み、夢……そんな青春を等身大で描いた物語です。

     以上が、恐らくはひねくれていない素直な目で見た『NANA』の概略となると思います。これが“第1の見方”です。制作者側が、この映画の標準的な対象となっている若い女性に持ってほしい感想はきっとこんな感じでしょう。

     それに対する“第2の見方”というのは批判的な大人の見方と言っていいかも知れません。この映画で描かれている世界はある程度成熟した大人が見た場合、恐らくあまりのリアリティのなさに辟易するんじゃないでしょうか?

     では、ここからもう少し第2の見方を説明し、その上で私がした“第3の見方”を書きたいと思います。が、ここからは大きなネタバレを含むので、まだこの2つの映画を見られていない方はここで一端読むのをやめることをオススメします。

    感想の続き(ネタバレ込み)
    posted by Yosh at 21:31| Comment(6) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2006年12月25日

    "The Gamers" できたみたいです

     私が翻訳を手がけた(クレジット上は「監修」) "The Gamers" がどうやら発売された模様です。多分。 "The Gamers. Directors Cut" という商品名のヤツがそれなんだと思います。ちょっと情報が少ないので確信までは持てないのですが。

     我が家にももうすぐ届くはずです。……もし先方がけちって船便で送っていない限り(船便だったら着くのは春先になるぞ)。

     で、購入できる場所ですが、多分日本からだと paizo.com の通販以外はかなり難しいんじゃないかな? もっと情報がはっきりし次第、記事にします。
    posted by Yosh at 20:27| Comment(7) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2006年12月08日

    『タイヨウのうた』(映画版)

     前々から気になっていた『タイヨウのうた』(映画版)のレンタル DVD が出回ってたので、仕事の合間を縫って借りて見てみました。有名どころですからご存じの方も多いかと思いますが、今年2006年夏に公開された、歌手の YUI さんが主演を務める映画です。

     ところが困ったことに、この映画について何か書こうとすると基本的にネタバレになってしまいます。もし現段階で多少なりと興味があるのであれば、事前情報をできるだけ入れずにそのまま見ることをオススメします。その結果気に入るかどうかは好き嫌いの問題ですから、「レンタル代と視聴時間が惜しくなければ」という条件付きですけどね。

     とりあえず中身とかに一切触れずに、(私にとって)良かったかどうかだけ書くとすれば、「まあ悪くない」といったところでしょうか。ただ、可もなく不可もなくだからじゃないです。可もあり不可もありだから、総合すると「まあ悪くない」ということになったんですよね。その理由等はネタバレ込みでこの下に追記します。この映画をまだ見てない人は読まないようにね。

    (ネタバレ込みの感想)
    posted by Yosh at 01:08| Comment(4) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2006年12月06日

    『ライフ・イズ・ビューティフル』

     知人の薦めもあり、イタリア映画『ライフ・イズ・ビューティフル』を見ました。1997年公開で、監督は主演と脚本も務めるロベルト・ベニーニ。もしかしたら私が映画に詳しくないからそう思うのかも知れませんが、ちょっと変わったタッチの映画ですね。前半はコメディタッチで、後半からは一転してシリアスに。でもそこにちゃんと統一感のある、非常に不思議な映画でした。

     ストーリー紹介(予告編レベルの微ネタバレです)をします。舞台は1930年台のイタリア。主人公グイド(ロベルト・ベニーニ)は口が達者なお調子者で、底抜けの楽天家で、とってもいい加減な奴。でもそれでいてロマンティストでもあります。そんな彼が偶然出会った小学校教師のドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)と恋に落ち、困難を乗り越えてついには結ばれます。ここまでが前半で、後半の伏線もあるものの基本的にはコメディの味付けですね。

     時は流れ、2人はジョズエ(ジョルジオ・カンタニーニ)という男の子をもうけます。時代の流れは残酷で、ファシズムと戦争が大きく国全体に影を差すようになっています。ユダヤ人のグイドは、息子と共にナチスの強制収容所に送られることになったのです。そしてドーラも自ら志願して同じ収容所行きの列車に乗ります。愛する妻を、そして息子を守るためにグイドの戦いが始まります。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、その「守り方」が非常に感動的です。ご覧になっていない方はぜひともご自身の目で確かめてみてください。

     あ、あとグイドとドーラの役者さんがチト年齢的に無理がある(特に前半)感じですが、そこはそれ、心の目で見てください。

    (ネタバレ込みの感想)
    posted by Yosh at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2006年10月21日

    The Gamers 続報

     さて、先日紹介した "The Gamers" ですが、あちらの会社のお偉いさんから連絡がありまして、「順調にいけば12月に DVD をリリースできそうだ」とのことです。この会社の過去の作品の例から想像するに、多言語版対応のリージョンフリー DVD として発売するんじゃないかと思います。値段は多分20ドル前後でしょう。はっきりわかったらまた書きます。

     ちなみに、翻訳業界ではせっかく訳したのにそれがリリースできなくなるというケースがそこそこよくあるみたいです。が、今のところこの会社は結構順調にリリースを続けているようなので、多分きっと大丈夫だと思います。

     ……大丈夫だったらいいなぁ。
    posted by Yosh at 10:04| Comment(4) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2006年10月17日

    映画の字幕翻訳やりました

     ふとしたきっかけで、ある映画の字幕翻訳を手がけることになりました。で、しばらくの間その作業に従事していましたが、今日めでたく終了しました。

     その映画のタイトルは "The Gamers"。Dead Gentleman Production というアメリカの小さな映画会社が作った、TRPG をテーマにした映画です。元々は別の方が翻訳をしていたのですが、その方は TRPG をご存じないので、どうしてもわからないところがたくさん出てきます。その部分のお手伝いを「監修」という形でさせていただいたのです。

     翻訳者は言葉の選び方などかなり上手い方だったのですが、いかに有能な翻訳家でも "He had to have, like, a dex of 20 or something." (「あのキャラ、絶対【素早さ】20くらいあるよな。」)をゲームの知識なしでは絶対に訳せないでしょうからね。結果として大小合わせて半数近くの字幕を手直しすることになりました。

     さて、肝心の内容ですが、とある大学の TRPG ゲーマーを題材にしたコメディ映画です。正直、TRPG を知らない人にはこれっぽっちもお勧めできません。が、知っている人は機会があればぜひ手に取ってみてください。それなりに楽しめる作品ではないかと思います。私のお友達はぜひ私のよしみで見てみてくださいマシ。公式サイト内に予告編もあります。これを見たらだいたいどんな感じかわかるでしょう(当然ながら音が出ますので、お気を付けを)。
    posted by Yosh at 00:44| Comment(7) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2006年09月23日

    アメリカでの車の CM

     今日は入っていた予定が急遽キャンセルになるなどして、久々に1日中のんびりと過ごすことができました。で、お昼はあさっての仕事の準備がてら、ネットで MLB の中継を見ていました。BS やスカパー!などの国内向けテレビ中継ではなく、あちらの放送をインターネットを通じて見たんですね。

     で、気づいたのですが、あちらはやたらと自動車の CM が多いですね。同じ時間枠なのに3社の CM をやっていました。地元アメリカの雄フォード、そして日本最大のメーカーであるトヨタ、そして近年頭角を現してきた韓国の現代(ヒュンダイ)。

     今、韓国で自動車産業がめきめきと伸びているのをご存じでしょうか? 私は割と最近まで知りませんでした。だって日本に韓国車って見ないんだもん。そして、韓国で自動車産業が伸びているのと、日本で韓国車を見ない理由が、実は同じであること、これもご存じでしょうか? 私はこの理由を約2年ほど前に韓国旅行に行ったときに知りました。韓国車は日本車をパクっている部分が極めて多いのです。パッと見だけでも外装やエンブレムの類でよく似ている印象を持ちましたが、現地のガイドさんによるとエンジン等の内部のテクノロジーもそういう面があるそうです。

     そしてアメリカといえば、比較広告や他社製品を貶める攻撃的な広告も見られるというのが日本との違いであるとよく言われます。そんな米韓のコラボレーションとも言えるスバラシイ CM をヒュンダイ自動車は打っていました。
    「ホンダのアコードより4,500ドルも安いよ!」

     思わず笑っちゃいました。嫌韓の人やホンダ関連の人は腹が立つかも知れませんが、私はむしろ笑う方でした。(かつての日本も、むしろパクる側だったというのを覚えているからです。)

     ああ、ちなみに私は英語の先生としては致命的にリスニングが苦手です。聞き取りをミスしている可能性が大いにありますので、話半分でお願いします。この話を不快に思った方は、私が聞き間違えていたことを祈っておいてください。
    posted by Yosh at 23:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2006年08月04日

    捨てたものではない日本の言論の自由

     きのうのボクシングの試合について、批判的な声が多数上がっています。インターネットはもちろんですが、それは単なる世間話から始まってテレビや新聞などのマスメディアに至るまで、実に多数、そして様々な声です。たとえば、これはホンの一例ですが、毎日新聞の来住哲司記者は記事の一部に、
    (前略)下り坂の外国人ばかりと対戦してきた「温室栽培」のマッチメークも非難の的だった。それでも、長兄の興毅がまず世界タイトルを手に入れれば、批判をはね返せるはずだったが、今回の試合内容では、そのもくろみが成功したとはいえない。
    (中略)
     ただし、スポーツの世界は「面白ければ、それでいい」というわけにはいかない。世界王者になったとはいえ、本来のフライ級でもなく、空位を争う王座決定戦に勝っただけ。何より疑問符が付く判定だ。「作られたスター」のイメージはむしろ強まってしまった。これは亀田はもちろん、ボクシング界にとっても不幸なことだろう。
     
    (ネット配信記事より引用、太字は私の編集による)
    と辛口の批評を加えています。

     正直、亀田サンには何の恨みもないですけど、これまでマスコミの変な持ち上げ方に強烈な気持ち悪さを感じていたのも事実です。そしてそれに対する上記のような批判的な記事も(大々的なものは)目にしたことがありません。私が気持ち悪さを感じるようになったのも、単に何となくではなく、たまたま見かけたネット上での批判記事がきっかけでした。これはもちろん私の知識不足や調査不足も大きいのですが、逆に調査をしないとそういうことがわからない状態にされていたとも言えるでしょう。気持ち悪い話です。

     でも、水曜日の試合をきっかけに、日本中が――というと大げさですが、少なくともある程度の割合の人が――その気持ち悪さを見て取ったこと、そして発言を行ったこと、これらがわかって少し救われたような気がしました。これは単にスポーツの話ですが、こういう言論を見ているとまだまだ日本も捨てたものじゃないなと思います。

     ことの重大さはずいぶん違いますが、9.11のアメリカ同時多発テロの時に、安易にひとつの方向に世論がまとまることがなかった(ノウム・チョムスキーの勇気ある発言を見よ!)のを思い出します。アメリカには嫌なところもたくさんありますが、少なくともこの点については尊敬できると思っていました。日本も、こういう話題だけじゃなくていろんな面でもっとがんばれ! もっとがんばろう!
    posted by Yosh at 00:16| Comment(5) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2006年07月24日

    その文字使っちゃダメですよ

     インターネットの世界では、使ってはいけない文字というのがあります。ご存じでしたか? 昔からインターネットを利用している方ならもちろんご存じでしょう。しかし、比較的最近から利用し始めた方の中には、あまりそれを知らない方も多いのではないでしょうか?

     使えない文字を使うのは、使っている人にはある意味では罪はないでしょう。使えないのに使えるようにしている側がいちばん悪いとは思います。が、それを責めても現状が即座に変わる訳じゃありません。そうすると、私たち利用者側が対応するよりほかないのです。

     では、どんな文字をどんな理由で使ってはいけないのか。これにはいろいろあります。たとえば、見る側のパソコンによっては別の文字に表示される場合があります。「○の中にある数字や文字」「()つき数字」「ローマ数字」「出すのが面倒な記号の一部」などといった文字は、見る側によっては別の字になってしまい、変な感じになってしまいます。ちょっと極端な例ですが、たとえば○つきの1、2、3……を別のパソコンで見たら、()つきの月、火、水……と表示されることがあります。

     それから半角のカタカナ。これは携帯電話でのメイル同士なら良いのですが、インターネットのメイルに送るとメイルの全部が意味不明の文字記号の羅列になってしまう場合があります。一応ウェブでは表示自体はできることはできます。が、誰の目から見ても明らかなように非常に読みづらいです。半角カタカナは大昔、漢字を表示できなかった時代に作られ、小昔には文字スペースやデータ量を少しでも節約するために使われていました。今となっては使う必然性のない文字と言えます。

     あとそれから、ごく一部の漢字も使えない場合があります。使う側としては迷惑な話ですが、たとえば名前なんかでよく使われる「高」や「崎」の別の形がありますよね? 「高」だったら上の口のところがはしごの形みたいになっている字。「崎」だったら、大の代わりに立になっている字。それらも表示できません。特別変わっているわけでもないのに自分の名前をインターネット上でちゃんと書けないという残念なこともあり得るわけです。

     うっかり、または知らずに使ったせいでせっかく書いた文章の意味が通じないというのは悲しいことです。お気を付けあれ。

    参考リンク:機種依存文字劇場
    posted by Yosh at 23:05| Comment(9) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2006年07月16日

    頭突き

     前の記事を書いてから長いこと間が空いてしまいました。単純に公私とも忙しかったのと、単にあんまりネタがなかったのが主な理由です。とりあえず元気にはしています。

     さて、この留守の間にあったことといえば……
  • 2006年ミッドサマー・クラシック(MLB オールスター)
  • ジダンの頭突き
    が挙げられるでしょうか。

     頭突きに関してちょっと真面目に言うと、どんな理由であっても暴力行為は許されることではないし、それを億単位の膨大な人の前でやるのはますます許すべきではないと思います。たとえサッカーが“紳士のスポーツ”と称されながらも内実が野蛮なスポーツであるという事実があったとしても。そして、たとえ“被害者”のマテラッツィが何を言ったとしても。

     少し昔のプロ野球の話になりますが、実は私は審判にボールを投げつけたバルビーノ・ガルベス(当時読売)や、審判にグラウンド上で暴行を働いた中日の立浪、大西(現読売)両選手、星野監督(現阪神 SD)についても未だに許し難い、処分が軽すぎたと考えています。これらも、たとえトラブルが多いことで知られる橘高審判がらみの事件だったという事実があったとしても、です。特に星野監督はあれだけ実績も立場も地位もあるのに、暴力行為に対して何ら悪びれることがなかったというのも非常に問題があります。これは今回のジダンにも通じるところがありますけどね。

     たとえば来年から「グラウンド内で暴行事件を起こしたら1年以上の出場停止にする」という決まりを検討しても良いんじゃないでしょうか。問題点はいろいろあるでしょうが、考えないより考えた方が良いのは確かだと思います。

     ……と言っていたら今度は相撲界でも暴力事件があったようですね。少なくとも言葉の上では重々反省しているようですからジダンや星野仙一よりはマシですが、やはりどんな理由であっても暴力はイカンですよ。

     ああ、昔からよく言われる「スポーツは代理戦争」「人間には闘争本能がある」などといった言葉についても触れましょうかね。まあ簡単にコメントすると「そんな本能なんかねーよ」の一言に尽きます。そもそも人間には本能と呼べるようなものはほとんどないのですから。この手の言葉は言い訳や説明放棄、プロパガンダの類なので一切無視するか、完全否定して構いません。

     真面目モードに疲れました。とりあえずここからは、頭突きの前にマテラッツィが何を言っていたのかを勝手に想像して楽しみましょう。どこぞで見た中でナカナカ良かったのは「俺の胸毛を植毛してやろうか?」でした。さあ、どうぞ!

    「                        」
  • posted by Yosh at 04:07| Comment(4) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2006年06月25日

    やっぱりすごいよセロ

     20日(火)に、ずっと前紹介した手品師セロの特番がありました。私が見逃しているだけなんでしょうけど、ほぼ1年ぶりに見ることになります。今回は、放送があることを知って、わざわざビデオを撮りました。

     今回は前回とネタがかぶっているところもありましたが(手を触れずに、手の影が割り箸を割るネタ、リング状のお菓子2粒を鎖のようにつなぐネタ)、新作もたくさんあり、見どころ満載でした。

     特に度肝を抜かれたのが、水族館でのマジック。トランプのセットの中から客が選んで名前を書いた1枚だけを投げて抽出する(1枚だけ水槽に貼り付いた)というものです。これだけでもすごいのですが、その1枚、実は単に水槽に貼り付いたのではなく、水槽の中で貼り付いていたのです。見た目には単に水槽にくっついただけに見えるんですけどね。しかもそれで終わりではなく、今度は水槽の逆側に周り、側面から手を突っ込んで(当然ガラスがあって突っ込める場所じゃないんですが)水槽の中のカードを取ってしまうという考えがたいことまでしてのけました。

     もはやタネがどうなっているのかを考える気が失せてしまい、驚きすぎて笑いが出ちゃいます。ぜひ生で見てみたいなぁ。どうやら東京では結構公演があるみたいですが、うらやましい限りです。
    posted by Yosh at 02:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2006年06月24日

    サッカー日本代表、お疲れ様

     日本でもそれなりに盛り上がっているサッカーのワールドカップですが、決勝トーナメント出場16チームが決まったようですね。日本は残念ながら(←やや無感情に)その中に入ることはできませんでした。がんばった選手たちには気の毒ですが、まあ順当に無理でしょう。単に番狂わせが起こらなかっただけということです。

     ……というのが私の見方。ところが世の中を見ていると、単なる雑談からラジオの投書、インターネットでの言論に至るまで、何がいけなかったのか、何が敗因だったのかなどを語る人がたくさんいます。首をかしげざるを得ません。「何を語ってるんだろう、この人たちは」というのが正直なところ。

     何が原因って、そりゃ実力で負けていたからに決まってるじゃないですか。フォーメーションをどういじったって、途中の采配をどう変えたって、あるいは精神的にいかにタフだろうと、決勝トーナメントに出場できた可能性は多くて5%程度しか上がらないと思いますよ。今回順当に決勝に上がったチームとフィールドでの動きの違いを見れば、小学生でも差がわかると思うんですが……。

     「弱いチームが番狂わせを起こすにはどうすれば良かったのか」という観点なら理解できますけどね。それならば戦術論や精神論の入る余地があります。でも、割とみんな「行けるはずだったのに……」という論調なのが妙に引っかかりますね。

     まあでも、ワールドカップはこれからがおもしろくなるところ。今後の強豪の戦いに期待したいと思います……が、さざなみさんの懸念(日本が出ないからテレビ放送はなしになる危険性がある)は私も気になるところです。
    posted by Yosh at 12:17| Comment(2) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2006年06月18日

    「イチロー退屈」記事の反応

     先日、当ブログで「イチローは退屈」という趣旨の捏造記事について報告しましたが、ふと思い立ってこの記事について取り上げているブログがないか探してみました。近頃自分からはあまりトラックバックを貼っていないんですが、真に受けている人がいたら事実を知らせるのも手かなと。

     しかし、結果にくじけちゃいました。ざっと調べてみたところ、確かに真に受けた人は結構な数いました。しかし、そこにトラックバックを貼る気がどうしても起きなかったのです。

     というのも、すでに別の人のツッコミが入ってるんですよね。いや、ただツッコミが入っているだけなら良いんですが、それに対する反応が皆さん「いや、その手の記事がそういう誇張を含んでいるのはわかるんです。でも……。」と言った感じ。中には元の記事をちゃんと読んだ人もいるようですよ……って、ちょっと待て。あんたの言葉の中に「でも」が入ってる時点で「わかって」ないやん。

     どう思われます? 最初は私も「騙されたのを認めたくないんだな……みっともない」と思ってました。が、よく考えたらインターネットという公衆の面前でこれだけ盛大に騙されたのが暴露されたら、往生際の悪い態度を取ってしまいがちなのは仕方がないのかなって感じでもありますね。そういう心理状態のところにトラックバックを貼ってもきっとあちらも良い気持ちじゃないと思うんで、やめにしました。
    posted by Yosh at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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