えーと、何と言ったらいいのか。
このエピソードを、単に“リアリティのない、取るに足らないお話”と受け取るのは簡単なんですよね。確かに、人気マンガ家が占い師にかぶれて、50億を見知らぬ中学生に遺産贈与しようだなんてプロットは、明らかにむちゃくちゃです。ですが。私の目にはこう写りました。「人間はある種の極限状況に陥った場合、何らかの形で人間性を失ってしまう」というのを表現しているのだ、と。
ただ、それがちょっと変わった形で提示されているんですよね。たとえば、戦争なんかが題材だととてもわかりやすいですよね。あるいは、同じお金を題材にするにしても、事業とか株とかギャンブルとか汚い手段とかで稼いだ金に溺れる話だとか。そういう話だったら、ずっと単純でわかりやすかったんだと思います。でもあえてその手段はとらなかった、と。
ニコはある日突然、極限状況に突き落とされます。周囲がそれに翻弄される中、ただひとり当事者のニコだけが凛としていました。本当に強い女の子として描かれています。こんな風に、「極限状況において、人間らしさを失わないのは少女ただひとりだった」というプロット、なかなかぐっと来ますね。
ドラマ前半が極限状況をテーマとしているとするなら、後半は幸せがテーマでしょうか。表と裏ですね。ここ数回のエピソードは、あえてすっきりしない幕切れが多くしているのがありありとわかります。ニコは小さな答えは出しても、大きな答えにはたどり着けずにいます。(これは中学生くらいの世代には当たり前のことですが、案外、大人になってもそんなものなのかも知れません。)お話としては完結しても、テーマとしては完結していないのは、恐らく次回最終回への引きなんでしょう。
というわけで次回がついに最終回です。サブタイトルは『ロボ』。今回の締めのニコのモノローグと相まって、切ない幕切れが用意されていそうですね。次回は第1話のゲスト中村獅童さんが、再び三日坊主として登場です。
ついでに次のクールの番宣も始まりました。マンガ『探偵学園 Q』のドラマ化ですね。どう考えてもダメそうなんですが、そこにもうひとりの実力派女優、志田未来さんが登場するとなると、話はかなり混沌としてきます。日テレのこの火曜10時のドラマ枠は何考えて作ってるんだ?! と思ってしまいますね。
2007年06月12日
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タクシーバイスハンドデポ(意味不明)
Excerpt: 相変わらず乱雑な脚本でしたが、演出や演技が優れていたためか、けっこう面白く見られました。 「お金があれば幸せ?」という大きなテーマと、それらを補うこまごまとしたネタとが、かなりテンポ良く組み込まれて...
Weblog: まちぼうけ 『鋤を捨て株を守り また兎を得んことを願えり』
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