いつも言っていることですが、イチローが本当に凄いのはこの安定と継続だと思います。「イチローは過大評価されている」と言う人の大多数はおそらくこの点を完全に見落としています。8年もの間、常に200本以上のヒットを打ち、30以上の盗塁をし、ゴールドグラブ賞受賞という狭き門をくぐり抜け、オールスターにも出場し続ける……こんなプレイヤーはそうたくさんはいません。それを支える試合を欠場するような負傷をしない丈夫さ(しないように細心の注意を払っていること)も見逃せません。
ため息ものですね。あっち風に言うと「ワオ!」ですか。
さて、他の受賞の顔ぶれも少しだけ見てみましょうか。この部門のライバルとも言えるトリィ・ハンター (LAA) も同じく8年連続での受賞となりました。イチローが「見ていてワクワクする」という選手です。今回は初受賞や2回目の受賞といった選手がかなり多く、世代交代の波が押し寄せている感もありました。(まあ、初受賞のベテランもちらほらといる気もしますけどね。)でもそんな中、特にすごいのはナショナルリーグ投手部門で、通算18回目の受賞となったグレッグ・マダックスじゃないかなと思っています。