2008年10月16日

マーティ・ブラウン名将説

 さて、数字遊びをもう少し続けましょう。前回、X W-L ratio(期待勝率)というちょっとおもしろい数字を紹介しました。今回はこの数字を使って、もしかしたら広島東洋カープのマーティ・ブラウン監督は名将なのかもしれないという話です。

 と言うのも、この期待勝率を使うと監督の采配の上手さを測ることができると主張する人もいるのです。要は、「“本来の”実力である期待勝率よりも、実際の勝率が上回っていたら、それは采配が上手いからだ」という言い分です。この言い分をひとまずは信用するとして、就任以来3年間のマーティ・ブラウン監督の戦績を見てみましょう。
 年  勝率 期待勝率
2006  .440  .425
2007  .423  .415
2008  .496  .454
通算  .453  .431

 ご覧のように、すべてのシーズンで勝率が期待勝率を上回っています。特に今季は大きな差が出ていますよね。上記の説を信じるなら、ブラウン監督はチームの実力以上の勝ちを拾っていることになります。一部ファンの間では何かととやかく言われるブラウン采配ですが、実は名監督なのかもしれませんよ。

 この仮定、もちろんいろいろと無理があります。たとえば、偶然の要素を完全に見過ごしています。(当ブログでは、いろんな機会に触れて「人間は偶然の要素を過小評価しすぎている」という事実をお伝えしてきていますよね。)それに期待勝率自体、本来の実力であるという証拠は何もありません。また、仮に勝率と期待勝率との差で采配の能力が測れるとしても、どのくらいの差になったら素晴らしいと言えるのかの基準も不明確です。ですから、分析と言うにはかなり粗がある見方であり、本気で信用するようなものではないことはご理解ください。まあ、与太話です。
posted by Yosh at 14:56| Comment(2) | I love BASEBALL! 野球のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Yoshさん、またまた面白い記事
有難うございます!
SABERMETRICS系のお話は大好きです! 

マーティ・ブラウン監督は名将かは
分かりませんが、チームが期待以上に
頑張ったのは事実ではないでしょうか?
ちなみに監督の評価を表すセーバー系
スタッツはあるんでしょうか?


Posted by あきヒーロー at 2008年11月04日 15:32
 こちらこそ、読んでいただいて、そしてコメントをしていただいてありがとうございます。

 監督の評価を直接表しているスタッツですが、少なくとも私は知りません。この X W-L ratio について、監督の評価だと考えている人はある程度いるようですが、批判も数多くあるようですし。(私も、もし真面目に考えるとすれば批判的な立場を取ることになります。)

 何かの折にでも探してみましょう。
Posted by Yosh at 2008年11月06日 02:14
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