こぢんまりしたお店です。ショーケースの中には20種類を超えるチーズがあります。私はチーズには詳しくないのですが、以前広島中を駆けめぐってチーズを見て回ったときがありました。(この時のことは記事にもしましたね。)行ってみる前の予想では、専門店だからそれらより少し高いのかなと思っていたら、逆でした。割安です。たとえば、以前見たお店ではゴルゴンゾーラチーズ100g で750円程度の値段設定のところが多かったように記憶しています。こちらでは600円台(確か650円だったと思う)で売っていました。
チーズの販売もありますが、お店での中で食べることもできます。この「お店の中で食べる場所」は何て言えば良いんでしょうかね? イートインコーナーと言うには本格的すぎますし、カフェと言うには食事やワインもあり盛りだくさんですし、レストランと言うのも何か違う気がします。とはいえ、お店のサイトに「チーズショップ&ワインカフェ」と書かれていますので、それに準じてカフェと書くことにしましょう。小さなお店だけあって、カウンター含め15席程度です。
カフェのメニューですが、さすがにチーズの名前が羅列してあるという訳ではありません。かなりメニューは豊富です。本格的な食事(たとえばチーズ入りカレーやチーズフォンデュ)もできますし、ブランチ(サンドウィッチなど)も OK、デザートやカフェ(チーズケーキやコーヒー、紅茶など)としても使用できますし、ワインを交わしながらディナー(単品メニューに加えて、セットメニューもあり)も可能です。公式サイトにメニューも掲載されていますので、興味のある方はご覧ください。
今回は、カフェを利用することにしました。「おすすめチーズの盛り合わせ3種」を注文し、パンと一緒に食べてみました。出てきたのはゴルゴンゾーラ、カマンベール、ミモレットかな?(繰り返しますが、私はチーズに詳しくないので、間違っている可能性があります。間違いのご指摘は歓迎します。)さすがは専門店のおすすめ、美味しかったですよ。
コーヒーはヨーロピアンスタイルなのか、あまり熱くありませんでした。普段、ぬるいコーヒーを飲み慣れていないこともあり、大好き! とまではいきませんでしたが、まあまあ美味いかなと思いました。
これだけでは、このお店のことがあまりわからなかったので、さらにデザートでマスカルポーネのシュークリームを追加。こちらは紅茶(ダージリン)と共にいただきました。かなり大ぶりのシュークリームに、アイスまで付いてきてなかなかのボリュームです。こちらも気に入りました。今時の甘さ控えめスイーツ全盛の時代の基準からすると、やや強めの甘さなんですが、それが嫌な感じになっていないんですよね。これがチーズのマジックなんでしょうか。
紅茶も地味にサプライズでした。ちゃんとポットの中に茶葉が入って出てきましたし、美味しかったです。こういった、特に紅茶のことを謳っていないお店でちゃんとした紅茶が飲めると、「紅茶文化がようやく日本にも広がり始めたのかも?」と少し期待してしまいます。先日行ったお店で、料理は美味いが紅茶はヒドいという経験をしたばかりなので(そして、それがよくあることなので)、余計にうれしかったですね。
お店には満足ですが、行った時期が多少不運でした。なにやら有名どころで紹介されたばかりらしく、チーズは売り切れが続出のようでした。また、やや混み合う店内で、やかましくご歓談されるお客さんと一緒になってしまい、多少落ち着けない感じでした。まぁ、マスコミや有名サイトに紹介されたら、一時的にそうなっちゃうのは仕方がないですね。そのうち落ち着くでしょうし、少し間をおいてまた行ってみたいと思います。
※追記
後日、改めて行き直してみたら、意外と空いていました。時間帯が20時30分頃と、少し遅かったのも理由のひとつかもしれませんが、先日の混み合いとのギャップに少し驚きました。
さて、この時はチーズ入りカレーのセットを注文しました。カレーはどちらかというと家庭風・和風のカレーと言えるかもしれません。辛さは中辛くらいで、やや酸味が感じられるルーでした。ちなみに家庭風と思ったのは味付けだけでなく、付け合わせにらっきょうと福神漬けがついてきたのもあります。こういった欧風のお店で出てくると、なかなかに意外な印象を受けます。
セットにはミニサラダ、チーズかケーキ、コーヒーか紅茶が付いてきます。今回はベイクド・チーズケーキと紅茶の組み合わせにしました。ベイクド・チーズケーキはかなり酸味が強く甘さ控えめです。紅茶はダージリンをカップで出してくれます。カップで出てきたときには、残念半分、仕方ない半分という気持ちでしたが、1杯立てなのにそんなに悪くないお味で少し驚きました。どうやって入れてるんだろう? 気になるところです。