2008年02月24日

バースデイ・ピッツァパーティ

 先日24日(日)、誕生日を迎えました。というわけで今回の記事は、その日の日付で書いています。(実際に書いているのは3日後の27日ですけどね。)ちょっと複雑なお年頃ですが、友人たちに素晴らしいお祝いをしてもらえたので、大変良い誕生日になりました。

 まぁ私が誕生日なのに、私がある程度段取りを組むという変な形じゃありましたが。と言うかむしろ、ピッツェリアをみんなで使う日がたまたま私の誕生日だっただけなのかも。

 そんなこんなで生地から作ってみました。初めてなので勝手もあまりわかりませんが、いろいろと調べてみたりして、手習い的にチャレンジです。もちろん実験的な意図もありますので、いくつかのパターンを試してみました。

〈生地〉
 まずは2種類の生地を作ってみました。強力粉を使ったものと、薄力粉を使ったもの。生地作りというのは大変時間がかかるようですが、その反面パンなどに比べてある程度テキトーが許されるようですね。真のナポリピッツァ協会の勧告に従い、小麦粉、水、イースト、塩のみで作りました。水の量は耳たぶの硬さを目安とした目分量です。粉を練りたいという立候補者が2名ほどいたので、その2人に任せました。1時間程度したら、イーストのおかげでこれが2倍くらいにふくらむはずだったのですが、ナカナカふくらまないんでやんの。特に強力粉の方が全然ふくらまなくって困りました。やはり生地は事前に仕込んでおくべきでした。

 その後、食いしん坊が集っていた関係で、生地が明らかに足らないことが判明したので、急遽新しい生地を練り始めました。これが案外上手くいきました。この時は薄力粉を使用し、少しだけべちょっとする感じに仕上げました。ある程度最初から暖かいところに置いていたこともあり、比較的よくふくらみました。でもよく書かれている「2倍くらい」とまでは行かず。やっぱり料理は温度管理やねぇ。

 4種類目の生地は、「テレビでやっていた」という水を使わずオリーブオイルだけで生地を練るというやり方。これはビスケットみたいな食感になっちゃいました。賛否両論、否が優勢といった感じです。オーブンで焼くなら別の感じになったのかもしれませんが、ピッツェリアには合わないように思います。

 結局、うちで試した限りでは薄力粉で作った生地の方が良いように思えました。なんかイタリアでは日本と違って精製の度合いで00番・0番・1番・2番という分類の仕方をし、ピッツァ生地には00番が向いているという話もあるようですね。ちょっと試してみたいですが、簡単に調べてみたらこれが高いんだ……。安価なものでも1kg で500円以上、しかもそこら辺で売っていないみたいなので、通販にすると送料がかかるという。ちょっと通販は現実的じゃないっぽいので、街中を探してみます。

〈具材〉
 だいたい初めてのことをやると、やり過ぎになってしまうのがわれわれの常です。いろいろなものを試してみたいがあまりにちょっと具を増やしすぎました。とは言え、それがとても楽しかったのも事実です。用意したのはこれだけ。
  • 自家製トマトソース

  • エクストラヴァージンオリーブオイル

  • モツァレラチーズ(ベースのチーズ)

  • カマンベールチーズ

  • ブルーチーズ

  • サラミ

  • 生ハム

  • ソーセージ

  • アンチョビ

  • ツナ

  • コーン

  • たまねぎスライス

  • トマトスライス

  • マッシュルーム

  • シーフードのミックス

  • インドカレー

  • ハラペーニョ

  • オリーブの実

  • バジルパウダー

  • 豚バラ肉のチリソース煮

  • ボロネーゼソース


  •  これらを気の向くままにトッピングしていきます。手巻き寿司の楽しみと似ていますね。いろいろと発見もありました。たとえばチリソースはケチャップよりトマトソース使った方がかなり美味いとかね。

     あと、トッピングはスピードが大事です。打ち粉の意味がなくなって、ぐずぐずのピッツァになってしまいます。釜の中も、さんざん焦げとこびりつきがついてしまい、少し復旧が大変になってしまいますし。かといって、打ち粉が多すぎると、付着した打ち粉の焦げが強い苦味になってしまいます。これはこれでよくありません。作る側にもある程度の技術が要求されます。

     生地は練習しないと丸く作れないようですね。今回、私はノータッチでしたが、最初のうちは八昌のお好み焼きでした。担当者が熟練するにつれて、次第にみっちゃんのお好み焼きになっていきました。(注:広島弁で八昌はこだわりのない楕円形の意、みっちゃんは異常なほど綺麗な円形の意)
    posted by Yosh at 23:30| Comment(7) | TrackBack(0) | 飲み食い三昧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年02月23日

    ピッツェリアがやって来る ヤア! ヤア! ヤア!

     さて、先日紹介した調理器具「ピッツェリア」がうちにやって来ました。その時に書いた繰り返しになりますが、ご家庭のガスコンロでピザ釜を再現しようという陶器製の調理器具です。お値段は実売で1万円〜といったところ。こんな道楽的な、伊達や酔狂じゃないと買えないような代物、いったいどうするんでしょうかね? アホとしか言いようがありません。

     種明かしをすれば、実は複数人でお金を出し合って買ったのです。確か6人だったかな? 休みの日によく一緒に食事をするメンバー「GTC」(ご飯をたべるクラブ)のメンバーで共同購入し、よく食事会場となるわが家に置いておくことにしたと、そういうわけですね。誰ですか? 「なんだ、アホが増えただけか」とか言ってる人は。

     と言うわけで、こちらが実物でございます。
    ピッツェリア様御近影 


     こんな風に使います。
    ピッツェリア使用中


     とりあえず実験で2枚ほど焼いてみました。と言っても、平日に試すので生地から作るほどの時間はありません。1枚目は出来合いのマルゲリータ(オーブンに入れるだけで調理できるヤツ)です。あと、焼いた後に生ハムも乗せてみました。

    出来合いのマルゲリータ


     評判通り、生地がぱりっとして美味いです。まったく同じ物をオーブンで焼いて何度か食べていますが、だいぶ違いますねー。しかし釜に入れるのを失敗してしまい、焼きムラができてしまいました。理由は2つ。台をセットする向きを間違えたことと、打ち粉をしなかったこと。打ち粉は出来合いの生地を使っていても必要そうです。

     2枚目は市販のピザ生地にトマトソース(自家製)、とろけるチーズ(市販の安物)、ハム(もらい物、やや高級)、パセリパウダーというシンプルなもの。まあ、半分手作りと言っていいかもしれません。

    半手作りピッツア


     こちらは上手くいきました。しかしうまくいったがゆえに、欠点も明らかになってしまいました。材料の釣り合いが取れていないことがありありとわかるのです。要は、安物のチーズと、自家製のトマトソースは合わないってことです。次は生地作りから始めることを考えると、もう少し高級なチーズを使った方が良さそうです。

     あ、そうそう。サンドウィッチマンさんに敬意を表して、今日限りでピザって言い方をやめて、ピッツアって言うことにします。
    posted by Yosh at 02:15| Comment(4) | TrackBack(0) | 飲み食い三昧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年02月18日

    大規模店舗の広島冬の陣

     ここ最近、広島の大規模小売店に大きな嵐が吹き荒れていますね。友人も勤めていたベスト電器広島本店が突如閉店してしまいました。以前から多少噂は聞いていたのですが、1月頃に正式な発表があり、しかし閉店の日がまったく明かされていないという変な状況になっていたんですよね。そうしたら、従業員も近日まで知らされないような状況の中、2月中旬に夜逃げするように閉めちゃいましたね。確か、前日だか当日だかに新聞に閉店の広告を出すという速攻っぷり。大変驚きました。ちなみに店内にあるマックやココイチなどは営業しているそうです。

     この大きなビルの新たな主となるのはビックカメラだそうです。広島初上陸になりますね。新しい風が入ってくるのはなにげに楽しみです。ちなみに私はずっと勘違いしていましたが、実はビッグ (big) カメラじゃなくてビック (bic) カメラなんだそうですね。

     それからダイエー本通店跡、つまりはデオデオ・ネバーランド等が入っているビルですが、閉店になりましたね。ちょっと明確なソースが見つけられなかったのですが、人づてに聞くところによると、建物の老朽化に伴う取り壊しが原因なんだとか。あそこのダイソーが良い感じにまとまっていたので、少し残念です。とりあえずネバーランドがソフマップの跡地(やっと新しい入居者さんが決まったみたいですね。あの場所。)に入ると聞いています。ダイソーや yours についてはどうなるのか知りませんので、ご存じの方いらっしゃったらぜひ情報提供を。

     オープンの話題も。もうすぐイズミゆめタウン広島が開店しますね。南区皆実町にある JT の跡地に出店です。ちょうど市内電車宇品線で比治山下経由と紙屋町経由の電車が合流する辺りですね。広い面積、大きな駐車場、低い階数というちょっと郊外型っぽい建て方みたいです。実は私、今のヤマダ電機広島中央本店のところから撤退して以降、イズミってパッとしないなという印象を持っていたので、こんなに大きな新店舗を展開してくるなんて夢にも思っていませんでした。実は巧いこと商売してたんですね。ただ、今のところ出店店舗に特別話題性のあるところが見あたらないので、あまり過度な期待はしていません。私も見落としているかもしれませんので、良いところあったら教えてください。
    posted by Yosh at 23:28| Comment(7) | TrackBack(0) | 広島のこといろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年02月17日

    R-1 ぐらんぷり 2008

     ピン芸人のコンテストである R-1 ぐらんぷり決勝戦が今日開催のようですね。元ネタに相当する M-1 グランプリと比べ、ずいぶん雰囲気が緩いのが特徴のこの大会ですが、こっちはこっちで和やかな感じが嫌いじゃありません。テレビ放送もあるということで、ビデオ録画して見ることにしています。楽しみです。

     今年の決勝戦出場メンバーは次の通り。
  • あべこうじ

  • 芋洗坂係長

  • COWCOW山田よし

  • 世界のナベアツ

  • 土肥ポン太

  • 鳥居みゆき

  • 中山功太

  • なだぎ武


  •  去年よりも知ってる人が多いせいか、期待度は今年の方が上ですね。勝ち負けじゃなく、純粋に各芸人さんのネタを楽しみたいと思います。

     ちなみに優勝予想は、敗者復活からバカリズム……って、R-1 には敗者復活はないんでしたね。順当に世界のナベアツ(ジャリズムの渡辺鍾さん)としておきましょう。対抗は中山功太さん。この2人の安定感はかなりのものだと思います。そして大穴はもちろん鳥居みゆきさんです。そのマニアックさから、普通に考えて決勝まで上がれるとは思えなかったのですが、上がってきたからにはその爆発力に期待しましょう。

     ……あ、ちなみに私が今いちばん好きなピン芸人は鳥居みゆきさんですから。悪しからず。
    posted by Yosh at 10:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年02月16日

    アダルトチルドレンは心理学用語じゃありません

     先日、報道ステーションでキャスターの古舘伊知郎さんが「アダルトチルドレン」という言葉を「精神的に未熟で、大人になりきれていない大人」という間違った意味で使っていたそうです。そして、後に謝罪したのだとか。

     ちょっと複雑。この、一見して心理学や精神医学などの学術用語のように見える用語、実はそちら方面の専門用語じゃありません。私が学生時代に、急に本屋にこの「アダルトチルドレン」という言葉を使った本が氾らんしたのを覚えています。しかしその割に、論文にはこの言葉、まったく現れてこなかったんですよね。

     ちなみに正しい意味は、「アルコール依存などの問題を持つ親に育てられた子ども」というのが基本路線らしいです。「基本路線らしい」というのはどういうことかというと、そもそも学術用語じゃないので、定義がかなりふらふらしているのだそうです。いつもの私と比べて、歯切れが悪いでしょ? だって心理学用語じゃないんだもん。

     一応、これらの言葉を使う人によると、機能不全家族の中で育った子どもには特徴的な、あまり好ましくない影響があるとされています。ホンマかいなと言いたくなりますが、やはり私が思ったのと同様の批判も数多くあるようです。ちょっと、科学的検証に耐えうる概念ではなさそうです。

     と言うわけでこの「アダルトチルドレン」、内容的にはいかにも心理学的な、しかし学術的にあまり省みられていないという奇妙な言葉なんですよね。こういう奇妙な現象、次のいずれかのパターンが考えられます。
  • 山師、もしくは科学的検証ができない素人が作った役に立たない用語

  • まだ学会では注目を集めていないが、実は価値のある用語


  •  この言葉が生まれたのは1970年代だそうですから、さすがに時間切れでしょう。私は少なくとも現段階では前者だと思っています。仮に後者だったとしても、それが明らかになった時点で改めて注目すればいいだけのことですしね。

     まあ古舘さんが間違った言葉遣いをしたのは事実ですが、正しい方の意味もこんな風に微妙な概念なので、ちょっと変な気分でした。少しずれるかもしれませんが、私の中ではたとえばテレビを見ていて
    「先ほど A 型の性格を大ざっぱと申しましたが、神経質の間違いでした。心よりお詫びを申し上げます。」
    と謝罪されたのに近いものがあります。
    posted by Yosh at 06:58| Comment(6) | TrackBack(0) | つまみ食い心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年02月15日

    心の闇

     記事カテゴリーは「つまみ食い心理学」に入れていますが、今回は厳密には心理学の話題ではなく、心理学っぽいエッセーです。(エッセーなので、そんなに丁寧な論理的検証はしていません。考えようによっては少しずるい書き方だと感じる人もいるでしょう。が、言葉遊びをしているつもりはなく、自分なりに現実を洞察したつもりです。まあ例によって異論反論も大歓迎ですけどね。)今回のテーマは「心の闇」について。

     人間には誰しも心の闇が存在します。突然ふっとわき上がる他人への敵意と害意、相手や周囲のことを省みない自己中心的行動、他人の不幸を対岸の火事として眺めたり喜んだりする野次馬根性など。無邪気な悪意とでも呼べるようなものもありますね。それが悪であると気がついていない場合、たとえば最近流行りの(?)問題発言や、子どもがむやみに虫などの小動物を殺してしまうのは、これに当たるでしょう。

     よく思うのですが、そういった自分の中の心の闇と付き合うのが下手な人って多いような気がします。そして、そのせいで自分だけが苦しむならまだしも、外部にも悪影響を与える場合も多いような気もしています。

     付き合い方が下手な人というのは、2種類に分かれます。心の闇を過大評価する人と、過小評価する人。

     心の闇を過大評価する人というのは、あまりたくさんはいないような気がします。しいて言うなら中学生など、思春期以降の若い層にやや多いかもしれません。あるいは自分を芸術家タイプだと自認するような人も、このカテゴリーに当てはまる場合があるようです。そういう人は、良い言い方をすれば正義感がとても強く、自分の中にある心の闇が許せないようです。そして、悩む。極端になると、自分の中の理想像としての正義感と、現実の自分の持っている悪意とのギャップに苦しんだ挙げ句、自分を傷つけたり、自暴自棄になって周囲に迷惑をかけたりなどしてしまいます。そこまで行かないにしても、体をこわしたり、ふさぎ込んだりするくらいなら、そこそこあると思います。

     彼らの間違いは1点に尽きます。それは「そんな風な心の闇を抱えているのは自分だけである」というものです。大きな誤解ですね。彼らの欠点は、自分への洞察が過ぎて他人への洞察がおろそかな点です。そういう人たちが持つ心の闇くらい、他の人だって持っているのに、それに気がつかずに自分だけが特別だと思いこんでいるのです。

     人間には個性があります。みんな別の人。ですが、同じ人間でもあります。人それぞれの面もあれば、同じ人間だから共通している面もあります。心理学の世界では、これを「特殊性 (specificity)」と「一般性 (generality)」なんて言葉で表したりしますね。自分の心の中身というのは、一見明らかに個性が見られる分野のように思えます。確かに細かな内容面ではそうかもしれませんが、少なくとも何らかの心の闇を持っているという点では、これはほぼ人類共通です。自分のことを「聖人君主だ」とか「純粋だ」なんて本気で思っている人、まずいないでしょ?

     ですから、そういう人が身につけるべき態度、心の持ち方というのは「自分は特別ではない、ありふれた人間なんだ」という自覚をすることかと思います。要は、みんな同じように悩みながら生きてきたんだよってことですね。「同じアホなら踊らにゃ損損」と言いますが、どちらかというと人生楽しむ方向にシフトチェンジしてほしいものです。その方が周囲にも迷惑がかからないですから。←これが私の本音←ここら辺が私の心の闇

     そしてその逆、自分の心の闇に無自覚な人というのもいます。それもけっこう、たくさんいるように見えますね。いわゆるモラルに欠けた行動なんてのは自己中心的ですし、また多くの場合は自分が悪いことをしているという自覚のない無邪気なものでもあるでしょう。こういうことをする人は心の闇に無自覚と言えるでしょう。

     そして、彼らのうちのいくらかは、心の闇に敏感な人の場合とは別の意味での正義感の強さを持っていると言えるかもしれません。つまり、自分の正義を信じて疑わない傾向があるのです。他人の心の闇にばかり敏感で、自分の心の闇には気がつかない状態と言ってもいいでしょうね。

     まあすでに書いたように、別に心の闇くらいみんな持っているんだから、それに無自覚なのもさほど罪はないように思えます。確かに罪と言うほどではないのですが、近頃はその無自覚さに居心地の悪さを感じることもあります。

     少し前に、幼い子どもとその祖母が殺害された事件がありました。メディア報道の影響のせいか、その犯人を被害者である子どものお父さんであると思いこみ、それを願い、さらに始末が悪いことにそれをブログに書いてしまった星野奈津子さんという芸能人がいました。自分の心の闇に無自覚だったがゆえのミスですね。ここにまず最初の居心地の悪さを感じました。

     ただ、不用意なミスですが、はっきり言ってその程度の心の闇は何らかの形で誰しも持ってます。それに対し非難が殺到し、ブログが閉鎖され星野さんは1年間の芸能活動停止となったと聞き、改めて居心地の悪さを感じました。なぜなら、繰り返しますがその程度の心の闇はおそらく非難した人の大多数が持っているんじゃないかと思うからです。非難する権利がないとは言いません。日本には表現の自由、精神活動の自由がありますからね。むしろそういう人が一定数いていいと思います。ただ「自分だって似たような心の闇持ってるでしょ。面の皮が厚いな」と思ったわけです。

     ちなみにこれを「ネットの恐さ」とするのは適切ではないでしょう。なぜなら、このようなことは日常的に、インターネットが存在するよりも前から非常に数多く起きている、ありふれた光景だからです。(あえてネットの恐さと結びつけるとしたら、それが集団心理によって増幅される点でしょう。少し古い言葉ですが、数年前はこういう大騒ぎのことを「祭り」と称していました。文学的で、それでいて的確な表現と思います。)

     こういう人は、もうちょっと自分の心の闇を見つめて、自分の中に他人の欠点と同じようなものがあることに気づくべきだなと思います。そして、そこから他人、特に赤の他人に対する優しさを身につけてほしいなぁと、そんな風に思うわけです。そうすれば、世界はもう少しハッピーになるでしょうし。

     自分の心の闇のことはちゃんと知っておき、でもそれを笑い飛ばす。たぶんこのくらいがちょうど良いんですよ。きっとね。
    posted by Yosh at 02:32| Comment(11) | TrackBack(0) | つまみ食い心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年02月14日

    世の中悪くなるばっかりじゃないよね!

     なんかいつの時代も「昔は良かった」と言う人が絶えませんが、少なくとも今の時代に関して言うなら、悪いことばっかりじゃなくて良いこともたくさん増えています。

     だって、一昔前はあまり口にすることのできなかった生チョコが、最近ではそんなに珍しくないんだもん! 単に作るだけならそんなに難しくない、その割にちょっと普通のチョコと“差をつける感”があるからでしょうか。ここ数年、生チョコを戴ける機会が増えました。

     えっ? 本命かって?? それは聞くなや(広島弁)
    posted by Yosh at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 飲み食い三昧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年02月11日

    ゴルゴンゾーラチーズのお好み焼き、食べました

     さて、先日お伝えしたゴルゴンゾーラチーズのお好み焼きですが、今日ようやく食べることができました。
    ゴルゴンゾーラチーズのお好み焼き様御近影


     ご主人がどんな風に仕上げてくるのかも含めて楽しみにしていたのですが、結果は上記のような見た目となりました。途中までは普通にお好み焼きを作り、お好みソースを塗った上にチーズを乗せ、バーナーであぶって溶かした後に軽く蒸し焼きにしてできあがりと、そういう作り方ですね。

     最初の一口目、チーズが香って美味い! でも少しずつソースの甘みとチーズとが作り出す少し強烈な味付けに飽きてきます。が、お好み焼きの外部から内部に進むにつれて、また新たな顔を見せてくれました。中よりには肉と大葉(しその葉)が入っており、これとチーズとの組み合わせが絶妙です。(したがって、私オススメの食べ方は、外部から内部に進んでいくという順番にすることです。)

     今回は普通のお好み焼きそば入りでしたが、ちょっと変わったアレンジにも合いそうですね。ご主人は「高級なゴルゴンゾーラよりむしろ安いブルーチーズの方が合うんじゃないか」と言われていました。私もそう思います。さらに夢が広がりますね。たとえば生クリームに溶かして、チーズそのものをソースにしちゃうとか。
    posted by Yosh at 15:17| Comment(3) | TrackBack(0) | 飲み食い三昧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年02月09日

    【MLB シアトル】左腕エース、エリック・ベダード獲得

     1時間ほど前に出た速報です。かねてから噂になっていたトレードが実現しました。シアトル・マリナーズがボルティモア・オリオールズの左腕エース、エリック・ベダード投手をトレードによって獲得しました。かなり長い間交渉を続けていて、みんなやきもきしていたと思いますが、ようやく正式決定です。

     交換相手も予定通りです。まずはシアトルのトッププロスペクト(有望な若手)アダム・ジョーンズ外野手、そして昨年セットアップマンとして、あるいはシチュエーショナル・レフティとして大活躍したジョージ・シェリル、さらに才能あふれるマイナーの若手3投手を放出します。犠牲も大きいですが、先発ローテーションの柱を獲得するとなるとこのくらいの出血は当然でしょう。大きな動きとなりました。

     ベダードの特徴は緩急と言っていいと思います。2シーム・ファストボールは90マイル前半とそこまで剛速球ではないですが、それと70マイル台の緩いカーブとの組み合わせが絶品です。コントロールも素晴らしく、安定感があり、ポストシーズンで戦える投手と言えるでしょう。

     これにより先発ローテーションが非常に強力になりました。なんせ昨年の4番手・5番手であるジェフ・ウィーバー、ホラシオ・ラミレスの代わりに、エースもしくは2番手を務められるエリック・ベダードと、2番手・3番手を務められるカルロス・シルヴァを獲得したわけですから。スプリング・トレーニング次第ですが、昨年の2・3番手であるジャロッド・ウォシュバーン、ミゲール・バティスタといった比較的安定感のある投手ですら4・5番手として起用される可能性もあります。

     ちなみに今季アダム・ジョーンズが守ると思われていたライトのポジションには、先日獲得したブラッド・ウィルカーソンがつく可能性が高いと思われます。ある程度長打が期待できるものの、確実性は今イチの打者なので、今のところあんまり期待していませんけどね。ただ、外部からの補強となるとこのくらいの数字を残している選手くらいしか取れそうにないので、やむを得ないかと思いますが。

    2008年02月08日

    ゴルゴンゾーラチーズのお好み焼き、成功(らしい)

     イタリアの青かびチーズであるゴルゴンゾーラ、パスタソースなんかにも利用されますよね。以前ふと、お好み焼きにゴルゴンゾーラチーズのソースを使ったら美味いんじゃないかな? と思い立ちました。

     とは言え家庭で実験するのもナカナカ難しいものです。そもそも鉄板のない一般家庭でお好み焼きを焼くのは困難を極めます。

     アイディア倒れかと思っていたのですが、これが思いもかけず実現することとなりました。とあるお店で(……ってわかる人にはバレバレでしょうが、特にお店の名前を出す許可も得ていないので、念のため一応伏せます)、そういうのを思いついたという話をしたら、お店のご主人が試作を申し出てくれたのです。

     結果。予想以上に上手くいったとのことでした。ご主人だけでなく他のお客さんなども食べられたそうですが、大好評なんだとか。ワインにすごくよく合うそうです。

     え? 私? そうなんです。発案者の私はまだ食べていません。2度も食べに行ったのですが、結局今のところ食べられていません。と言うのも、好評すぎてチーズがなくなっちゃってたんです。

     まあ近い将来、もちろん口にする機会はあるでしょう。私の単なる思いつきがご主人の手によって現実のものとなり、お客さんに大好評だというのなら、それもとてもうれしいです。……が、ちょっと複雑だなぁ。
    posted by Yosh at 12:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 飲み食い三昧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年02月06日

    スイーツ(笑)男

     少し前から、ネット上で「スイーツ(笑)」という言い方をたまに見かけるようになりました。まったく文脈からも意味がわからない奇妙な表現で、気にはなっていたのですが、わざわざ調べるまでのことはしていなかったんですよね。でも最近、偶然その意味を知りました。発祥の地は2ちゃんねるだそうで、道理で特に解説等もなく無造作に使われるわけです。

     どうやら、女性誌などに書いてあることを鵜呑みにして踊らされている女性を揶揄した言葉のようです。それを象徴的に表現すると
  • デザートのことをスイーツと呼ぶ

  • スパッツのことをレギンスと呼ぶ

  • スパゲッティのことをパスタと呼ぶ

  • ズボンのことをパンツと呼ぶ

  • ということになるそうな。他にも「がんばった自分へのご褒美」や「モテカワスリム」のような表現も、その人らに言わせれば「バカっぽい」んだそうです。そういう(彼らが言うところの)バカっぽい女を「スイーツ(笑)」と呼ぶのだとか。

     ……俺、けっこう当てはまってるジャン。どうやら私はスイーツ(笑)男みたいです。言葉遣いの観点から言うと、だけどね。

     この「スイーツ(笑)」という表現に関しては、いろんな意見があるようです。「確かにそんな女はいるね。バカだと思う。」、「普段女性にアプローチできない、モテない男の逆襲なのでは?」、「基本的には冗談なんだから、これ自体を真に受ける方がバカ。というか2ちゃん初心者」、「内部で内輪受けとして使うのは良いけど、日常会話とか2ちゃんねるの外で言うのはどうかと思う」などなど……。

     ただ、私は誰がどんな言葉を使おうと構わないと思っているので、こういった主題の方はどうでもいいです。むしろ枝葉末節が気になって仕方がありません。

     言葉は状況によって上手に使い分けるべきですから、たとえばデザート、甘いもの、スイーツなどと、同じ物を指す場合でも状況によって使い分ければ良いんじゃないの? と思いますね。よくよく考えたら、確かに会話表現の中ではあまりスイーツって言葉、使ってませんね。むしろ広告的な意図であえて使うケースがほとんどです。いつでもどこでも、何でもかんでもとにかく「スイーツ」で統一するのは、確かにかっこ悪いと言えばかっこ悪いかもしれません。

     スパッツとレギンスについてはノーコメント。恥ずかしながら、そして本来はいかんことながら、私は衣服の用語についてかなり疎いんです。レギンスって言葉、去年初めて知りました。

     スパゲッティのことをパスタと呼ぶのは、これは確かに少しいただけません。スパゲッティはパスタの一種にすぎず、他にもラビオリとかリングイネとかフェットチーネとか、いろんなパスタがありますから。いわば、イギリス人やコスタリカ人やマダガスカル人やフィリピン人などを無視して、アメリカ人だけのことを外国人と呼ぶのと同じです。ただし、これが一人歩きして「パスタという言い方をすることがダメ」っていう風潮も多少見て取られますが、それには賛成しかねます。スパゲッティだってパスタなんだから、間違っちゃいないですもん。(「アメリカ人だって外国人ですもん。」と同じ。)

     ズボンのことをパンツって……これはさすがに論外でしょ。そんないちゃもんはアメリカ人がかわいそうです。そして、アメリカ英語をある程度たたき込まれた私もかわいそうです。逆にズボンって言い方がどこから出てきたのか、ちょっと知りたいですね。外来語? 造語? もともとあった日本語??
    posted by Yosh at 18:12| Comment(6) | TrackBack(0) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年02月03日

    アフターコーヒーという誘惑、そして妄想

     近頃、“アフターコーヒー○○円”というのをよく見るようになりました。いつくらいからですかね? 5年前くらいかな。食後のコーヒーを安く提供してくれるお店は昔からたくさんありましたが、それのことを“アフターコーヒー”と呼ぶようになったのは割と最近のように思えます。

     基本的には、もちろん変な言い方です。“after ○○”=“○○の後で”ですから、“コーヒーの後で”になってしまいます。アフタースクールは放課後です。アフター・ザ・フェスティバルは後の祭りではなく祭りの後にです。

     ただし物事、特に言語表現には例外がちょくちょくあるもの。たとえばアフターケアのように、“アフター××”を“のちの××”という意味で使うこともあります。なら、後の祭りもありか。ただし、あとの祭りではなくのちの祭りだけどね。

     とは言え、定着した例外的な言い方をのぞいて、アフターはやっぱり普通“○○の後で”という意味に響きます。“アフターコーヒー”という言い方には違和感を感じます。もしこのおかしな言い方が英米などでも使われていたらびっくりしますよ。スターバックスで売っている(という)“アフターコーヒーミント”という商品も、コーヒーを飲んだ後の食品というのを意図したものでしょ?

     まあ、この手のことを書く際にいつも思うのですが、単に「おかしいよ」って指摘だけでは芸がないですよね。そこで、もうちょっといろいろ考えてみましょう。もしも、本来の(普通の)意味でアフターコーヒーという表現を使っていたとしたら、です。

    店員「100円でアフターコーヒーがつきますが、いかがなさいますか?」

     “…… after coffee”の“……”を(わかり切っているから、あるいは言わぬが花だから)省略したってイメージですね。つまり

    店員「100円でコーヒーの後に……ですが、いかがなさいますか?」

    コーヒーを飲んだ後に、100円で何が起こるのでしょうかね? 店員さんが好みのタイプの異性だったら、思わずドキッとするシチュエーションです。

    客「いっ、いけません。私には妻も子も……。」

    いや、私には妻も子もいませんけどね。したがって、心の弱いときにこんな声をかけられたら、ホイホイついていってしまいそうです。その結果、変なセミナーに参加させられ、変な絵や壺を買わされて、全財産を搾り取られてしまうことに……。気をつけないと。

     こう言うのを、世間ではよく“妄想”と言いますが、そろそろ人格を疑われそうなのでこの“妄想”はやめにしておきます。

     話は変わりますが、私、この妄想という言葉が嫌いです。厳密には、妄想という言葉がこんな風に使われるのが嫌いです。比較的新しい用法かと思うのですが、とても汚らしい言葉遣いだと思います。

     元々は仏教用語であり、読みも「もうぞう」だそうですね。私の理解によると、「考えても仕方がないことを無駄に考えてしまうこと」といった感じです。(完全に専門外なんで、おかしなこと言ってたら教えてくださいねー。)たとえば「失敗したらどうしよう」とか「あんなこと言っちゃった。言わなかったことにしたい。」とか、そんなところでしょうか。

     それが後に精神医学の用語に転用されました。病気の症状の名前になったわけです。被害妄想や恋愛妄想、誇大妄想などのことですね。注意していただきたいのが、妄想は誤解や偏見とは違います。強い信念で、たまたま事実とそれが異なった場合も妄想とは言いません。だって誤解や偏見や信念は薬じゃ改善しないもん。

     しかし後になって、この妄想という言葉を比喩的に、そして自虐的なジョークとして使う人たちが現れ始めます。今で言う、俗っぽい一般表現としての“妄想”が生まれたわけです。私が覚えている限り、少なくとも25年くらい前にはいました。そのころは私も子どもだったのではっきりとわかりませんが、たぶんもっと前からそういう人はいたでしょう。

     ちなみに伝え聞くところによると、元凶は筒井康隆氏の小説(デビュー作『48億の妄想』)らしいですが、未読でして、この説の真偽についてはよくわかりません。もっとも、彼は“ゲシュタルト崩壊”という言葉も本来の意味とは全然違う意味で使っていたという話を聞いたことがあります。意図的にそういう言葉遣いをしそうなイメージはありますね。病気の症状を自虐的でジョーク的に使うのは不謹慎です。不謹慎なことを理解した上でわざと言うのであれば本人の勝手ですが、その不謹慎さに気づかれずに世間で使われるようになるのはチトいただけません。

     ただ、当時は、そんな使い方は正式な日本語として認められていませんでした。辞書にもそんな風には載っていませんでしたしね。

     が、徐々に市民権を得るようになってきます。最初は自虐的なジョークのニュアンスだったのですが、それを次第に本気で使う人が現れ始めたのです。相手に対する侮蔑の言葉として。特に、日本におけるインターネット黎明期は本当にこの言葉がよく飛び交いました。今、たとえば2ちゃんねるの中の荒れ模様の場所を見て「ヒドい悪口合戦だ」と感じたり、あるいは、ヒドいことを書いているサイトをたまに見つけて「ネットって嫌なところだ」と感じる健全な精神の持ち主には想像がつかないかもしれませんが、当時はあんなもんじゃなかったです。実名を出し合って、ものすごい罵倒合戦をしていましたからね。表現のいやらしさ、ねちねち感も、当時はインテリ層が圧倒的だったからか、相当のものでした。私からすれば、妄想という汚い言葉遣いは、そんな汚い時代の象徴です。

     今時は、それでもかなり悪意的な意味合いが和らいできましたけどね。たとえば、ごく普通の女の子が「やっぱり妄想はしちゃうよ」なんて言ったりもしますし。ただ、辞書に妄想の第3の意味が載るようになった現代でも、それがあまり綺麗な言葉遣いじゃないんだよってことは知っていてほしいなぁと、そんな風に思うのです。
    posted by Yosh at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ことばの広場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年02月01日

    本当にナイスカットだったナイスカットミル

     ほんのちょっとした、でも積年の夢が思いがけず叶いました。ずっとずっとほしかったある物を、友人一同がプレゼントしてくれたのです。それが、表題にあるナイスカットミルです。

     電動式コーヒーミルです。要は、コーヒー豆を粉にするための機械です。しかし、数千円で買えるような物とは、チト訳が違うシロモノでもあります。元々は業務用として使用されていた物を小型化して、家庭用にしたものだそうです。家庭用と言っても、このミルを業務用として使っている喫茶店・カフェはかなりあります。プロ仕様と言っても良いでしょう。

     私にとって、「いつかはクラウン」ではなく「いつかはナイスカットミル」でした。その憧れのミルがついにやってきたわけです。

    ナイスカットミル様ご近影


     もちろん、すぐに試しました。飲み慣れているマンデリンで、今まで使っていたミル(こちらも決して性能の低い物ではありません)と飲み比べてみます。結果。
    「やっぱり違う。」
    まず、味が少しさわやかになりました。それと同時に、多様な味を楽しめるようになりました。この言い方だと、なんじゃそら? と思われたことでしょうが、要はコーヒーの中であまり良くないとされる味「雑味」が大きく減ったのです。美しい味になりました。

     コーヒーライフがますます楽しくなります。
    posted by Yosh at 06:30| Comment(9) | TrackBack(0) | 飲み食い三昧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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