まぁ私が誕生日なのに、私がある程度段取りを組むという変な形じゃありましたが。と言うかむしろ、ピッツェリアをみんなで使う日がたまたま私の誕生日だっただけなのかも。
そんなこんなで生地から作ってみました。初めてなので勝手もあまりわかりませんが、いろいろと調べてみたりして、手習い的にチャレンジです。もちろん実験的な意図もありますので、いくつかのパターンを試してみました。
〈生地〉
まずは2種類の生地を作ってみました。強力粉を使ったものと、薄力粉を使ったもの。生地作りというのは大変時間がかかるようですが、その反面パンなどに比べてある程度テキトーが許されるようですね。真のナポリピッツァ協会の勧告に従い、小麦粉、水、イースト、塩のみで作りました。水の量は耳たぶの硬さを目安とした目分量です。粉を練りたいという立候補者が2名ほどいたので、その2人に任せました。1時間程度したら、イーストのおかげでこれが2倍くらいにふくらむはずだったのですが、ナカナカふくらまないんでやんの。特に強力粉の方が全然ふくらまなくって困りました。やはり生地は事前に仕込んでおくべきでした。
その後、食いしん坊が集っていた関係で、生地が明らかに足らないことが判明したので、急遽新しい生地を練り始めました。これが案外上手くいきました。この時は薄力粉を使用し、少しだけべちょっとする感じに仕上げました。ある程度最初から暖かいところに置いていたこともあり、比較的よくふくらみました。でもよく書かれている「2倍くらい」とまでは行かず。やっぱり料理は温度管理やねぇ。
4種類目の生地は、「テレビでやっていた」という水を使わずオリーブオイルだけで生地を練るというやり方。これはビスケットみたいな食感になっちゃいました。賛否両論、否が優勢といった感じです。オーブンで焼くなら別の感じになったのかもしれませんが、ピッツェリアには合わないように思います。
結局、うちで試した限りでは薄力粉で作った生地の方が良いように思えました。なんかイタリアでは日本と違って精製の度合いで00番・0番・1番・2番という分類の仕方をし、ピッツァ生地には00番が向いているという話もあるようですね。ちょっと試してみたいですが、簡単に調べてみたらこれが高いんだ……。安価なものでも1kg で500円以上、しかもそこら辺で売っていないみたいなので、通販にすると送料がかかるという。ちょっと通販は現実的じゃないっぽいので、街中を探してみます。
〈具材〉
だいたい初めてのことをやると、やり過ぎになってしまうのがわれわれの常です。いろいろなものを試してみたいがあまりにちょっと具を増やしすぎました。とは言え、それがとても楽しかったのも事実です。用意したのはこれだけ。
これらを気の向くままにトッピングしていきます。手巻き寿司の楽しみと似ていますね。いろいろと発見もありました。たとえばチリソースはケチャップよりトマトソース使った方がかなり美味いとかね。
あと、トッピングはスピードが大事です。打ち粉の意味がなくなって、ぐずぐずのピッツァになってしまいます。釜の中も、さんざん焦げとこびりつきがついてしまい、少し復旧が大変になってしまいますし。かといって、打ち粉が多すぎると、付着した打ち粉の焦げが強い苦味になってしまいます。これはこれでよくありません。作る側にもある程度の技術が要求されます。
生地は練習しないと丸く作れないようですね。今回、私はノータッチでしたが、最初のうちは八昌のお好み焼きでした。担当者が熟練するにつれて、次第にみっちゃんのお好み焼きになっていきました。(注:広島弁で八昌はこだわりのない楕円形の意、みっちゃんは異常なほど綺麗な円形の意)