2007年10月27日

【初音ミク】お勧めバトル開催!

 というわけで、乗ってきてくれそうな人が出てきたので、初音ミクお勧め合戦を開催したいと思います。ヴォーカロイド2の「初音ミク」を使って作った音楽のお勧めを教えてください。

 これは! というのを紹介していただけた方には、薄謝ですが多少のモリタポを差し上げようかと思っています。(あげ方がわからないので今度調べておきます)

 詳細は後日、この記事に追記する形で書きます。
posted by Yosh at 06:39| Comment(88) | TrackBack(0) | こだわり! 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月23日

いただいたコメントについて、他

 連日のご来訪、ありがとうございます。今回はいただいたコメントに関して少し。

◆悪質コメントについて◆
 少し悪質なコメントが増えてきました。私自身は何ということはないのですが、読者の方で少し怯えていたり、不安、不快になっている方がいらっしゃるようです。また、ここをウォッチしているところからは「オタクを怒らせると恐い」という趣旨のことを書かれてしまいました。

 特に以前からいらした読者の方、大変申し訳ありません。また、まじめにコメントを書き込んでくださった方まで同じような目で見られるのも、私としては我慢なりません。今後は、度を超したコメントについては削除させていただきます。事態を考慮して、判定はしばらくの間厳しめに取ります。たとえば名前欄がまともに書けていないとか、内容が批判になっていなくて単なる罵詈雑言だとか、脅迫や犯罪などを彷彿とさせるだとか、それ系はおおむねアウトです。内容がまともでも、他人に不安を喚起するような文体の場合にも削除するかもしれません。

◆コメントに対するお返事について◆
 量があまりにも多くて、すべての方にお返事するのが難しい状態が続いています。良い内容で、ぜひともお話しを続けたいと思うようなコメントもたくさんいただけました。一部を選んでお返事するのも不公平かなと思って、すべてのお返事を差し控えていましたが、やはり一部にはいずれお答えしたいと思います。ただ、やはり大量にコメントがついている状態では話が難しいので、収まるまでしばらくお待ちいただければ幸いです。

◆そろそろ他の記事は? について◆
 プライベートの時間では、ブログ書き以外で優先したい事柄があります。(具体的には「後腹膜肉腫」という珍しいタイプの腫瘍について調べたいのです。)なのでちょっとどうかな? でもワールドシリーズについては触れたいですね。
posted by Yosh at 07:49| Comment(29) | TrackBack(0) | 当ブログについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月22日

炎上(?)御礼・その2

 多少落ち着きましたが、まだまだたくさんのアクセスとコメントをいただいております。おかげさまで、きのうは3000を越えるアクセス(ユニークアクセスでも1000を越えていました)となりました。コメント数も2記事合わせて約100くらいですね。(これでブログ順位も一気に……と思いきや、なぜか5727位でした。特定の記事にばっかりアクセスが集中した場合は計算に入れてくれないんでしょうかねぇ。)

 コメント、たくさんいただいてお返事できなくて済みません。もちろんすべて読んでいます。

 数の方はさておき、です。やはりなんといっても、ちゃんと考えた上で書いていただけたと感じるコメントが多いのがうれしいです。各自に各様の思いがあって、たとえ負の感情であってもそれを私に向けてくれるというのはありがたいことです。

 そこで提案があります。特に、真摯なコメントを書き込んでいただいた方への提案です。先日約束した「書き直す」よりももっと良い方法じゃないかなと思っています。

 コメント中に「時の試練」という言葉を使いました。別に私独自の考え方でも、目新しい概念でもありません。(むしろ、ありふれた考え方ですかね。)これを利用してみたいのです。

 みなさんの考え、読み取り方、私の記事そのもの、私の考え、そして初音ミクとヴォーカロイド。これらすべてを時の試練にかけてみてはどうでしょか。

 たとえば半年後、どういう思いでいるでしょうか。考えが少し変わっているでしょうか。それとも最初の思いのままでしょうか。あるいはどうでもよくなっているかもしれません。半年後、初音ミクはスゴいムーヴメントを起こしているかもしれませんし、忘れ去られているかもしれません。あるいはおもしろい位置づけで定着しているかもしれません。新しいヴォーカロイドに取って代わられているかもしれません。

 いちばん公平で、いちばん客観的な方法だと思うのですがどうですか?
posted by Yosh at 19:47| Comment(29) | TrackBack(0) | 当ブログについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月21日

炎上(?)御礼

 土曜日に書いた「初音ミク」はオタクのおもちゃ?に数多くのコメントをいただけました。俗に言う炎上なのかもしれませんが、書き捨てが極めて少なく、真摯で丁寧なコメントが多い“良質”の炎上に、私は大変喜んでいます。

 さて、いただいたコメントの中に「本文を書き直した方が良い」というご指摘があり、おっしゃる通りかなと思ったので、書き直してみようと思います。最初に書いたヤツは「初稿」として記録に残しておきますね。第2稿へのリンクを貼るなど多少の加筆はするかもしれませんが、基本的にはそのまんまで残しておき、読み比べられるようにしておきます。

 いただいたコメントに関しては、ここまでお返事をさせていただいていました。が、量がとても多く、お返事しきれないかもしれません。(量によります。)申し訳ありませんがご了承ください。もちろん、いただいたコメントはすべて読ませていただいておりますし、今後も読ませていただきます。
posted by Yosh at 09:15| Comment(21) | TrackBack(0) | 当ブログについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月20日

「初音ミク」はオタクのおもちゃ?(初稿)

 なんかネット上でにわかに人気を集め、先日テレビでも紹介されたという「初音ミク」。私も試しにできあがった作品を少し聴いてみました。理由は、表題にある疑問の答えを知りたかったからです。

 「初音ミク」とは何物かというと、ヴォーカルを再現できるソフトウェア・シンセサイザーです。もっと簡単に言うと、パソコンに歌を歌わせることができるソフトです。かつてはパソコンで曲は作れても、もちろん歌までは歌わせることはできませんでした。それを実現したのが「ヴォーカロイド」というソフト群で、その中で「初音ミク」は今もっともヒットを飛ばしているソフトです。

 これがテレビで取り上げられたは良いものの、この特集がファンから「“オタクのおもちゃ”扱いされた」と実に不評だったのです。と言うのも、ユーザー(クリエーター)やリスナー(「ニコニコ動画」などで発表された作品を視聴する層)はもちろん、ソフト製作会社もこの「初音ミク」に相当な自信があるらしく、「“オタクのおもちゃ”扱いは我慢ならん」という感じみたいなのです。

 で、デモ用のサンプルや、「出来が良い」と評判の曲などをざっと10曲くらい聞き流してみました。で、私の感想。「これ以上はない、典型的な“オタクのおもちゃ”じゃん」です。

 オタクの(いや、全員ってわけじゃもちろんないけど)ダメなところが出てる感がありますね。「自分のやっていることは世間では認められないが、本当は高尚なものだ」という変な自負。不自然な肩の力の入り方。なんでもっと自然体に「最近のおもちゃはできがいいんだぜ」って(本来の意味での)自信を持って言えないんでしょうか。最近のオタは本当に軟弱なヤツが多いです。もっと気骨のあるオタはおらんのか。(←実はこれは少しずるい言い方だけどねー。この話はオタクに限らないもん。)

 それに、本当に良いものだったら、いずれはオタクの外にも波及していきますって。たとえば現時点で「初音ミク・ファーストアルバム」みたいなのが出たとして、オタク層以外に売れるかどうか、これを基準に考えてみればいいと思います。私は現状では無理だと思いますけど、奇跡が起きる可能性はゼロではないかもと思っています。まあほぼゼロだけどね。
posted by Yosh at 14:24| Comment(91) | TrackBack(1) | こだわり! 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イケメン女子高生

 先日職場で、なかなかにキリッとした顔立ちの子を見かけました。「ん? 新人さん? ジャニーズ系やね」という第一印象。男性のタイプの表し方で“ジャニーズ系”ほどあいまいで、人によってぶれの大きい表現もないですけどね。厳密に言うと KAT-TUN の亀梨和也さんだとか、あんな感じです。

 でもよく見たら新人さんではなく、知ってる子でした。しかも女の子。単に制服が冬服になってイメージが変わったから、ぱっと見ではわかんなかっただけでした。

 この時に頭によぎったのが「イケメン女子高生」という言葉。新ジャンルとして売り込めそうです。問題は、誰がどこにどういう風に売り込むかですが、これに関してはノー・アイディアです。

 しかしもし売れたとして、先駆者は堀北真希さんってことになっちゃうんでしょうかね。それはそれでビミョー。
posted by Yosh at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月19日

【本】『広島お好み焼き 食わずに死ねるか!〜お好み千遊記』横山崇

 出版を楽しみにしていた本が発売されたので、さっそく買って読んでみました。今回はその注目の本『食わずに死ねるか!』のレビューです。

 まずは周辺情報から紹介しましょう。著者の横山さんは何と1000軒ものお好み焼き屋を食べ歩いた人物です。1000軒ってのはスゴいですよね。伊達や酔狂で達成できる数字じゃありません。こんなこと、相当好きじゃないとできないですよね。

 その、横山さんが広島市内を中心に21軒のお好み焼き屋を紹介したのが本書です。私としては1000軒行ったという時点ですでに尊敬ものでしたから、本が出ると聞いてとても期待していました。食を考え、語るためには「数をこなす」というのは必須条件ですもん。数をこなさないまま知ったかぶりでされるレビューが多い中、こういう人がお好み焼きを語るというのは貴重な機会だと思います。もう、期待するしかありません。

 で、読んでみました。感想ですが、ちょっと複雑ですね。相反する2つの気持ちがない交ぜになっています。と言うのも、中身はものすごく期待はずれだったのです。でもそれと同時に、あまり低い評価をしたくない気持ちもあります。複雑です。

 順を追って説明していきましょう。まずは「期待はずれ」から。この売り文句ですから、当然美味しいお店を紹介してくれるものと思っていました。しかし、中身の多くはいわゆる「自分語り」です。今イチ、グルメ本じゃないのです。1章ほぼ丸々著者の恋の話に費やされていましたが、私は見知らぬ男性の恋バナなんてちっとも聞きたくないです。

 文章は稚拙で中身も薄い。論理展開は自分に甘く他人に厳しい。無駄な文章や広島弁が多く妙に読みづらい。などなど、文章に関する難点も多数見られます。特に、おもしろくない冗談を連発されるのと、文字で方言を読まされるのはかなりの苦痛でした。

 だけどね。お好み焼きに対する愛情だけは本物なんです。それがよくわかるんです。だから応援したい。応援せざるを得ない。普通とはちょっと違う意味で、心の温まる不思議な魅力のある本でした。

 まあ、私もひとつ大きな間違いを犯していました。美味い店を人に教えてもらおうなんて虫のいい話を期待した私も悪いんです。せっかく良い前例があるんだから、それに倣って私自身の足で探せば良いんですよね。私の場合、お好み焼きは横山さんほど好きじゃないですから、1000軒は無理ですけども。まあ200軒ぐらいに留めておきましょう。

注意:この本ですが、出版が Tj Hiroshima で、ISBN コードがなく雑誌コードがついています。早々に絶版になる危険性も考えられますので、購入を検討されている方はお早めに。

※追記:
参考リンクです
  • 広島 お好み焼き 食わずに死ねるか!(本の元になった著者サイト)

  • tjtj.Netによる購入ページ
  • 2007年10月17日

    好みと対人関係の心理

     仲のいい人と好みが合わないときってありますよね。人間同士ですから、好みが完全に一致するということはさすがにありません。で、それがわかったとき、けっこうビミョーな心の動きが起こることが知られています。

     ちょっと例を出してみましょう。高校生のケースケ君は B'z の大ファン。でも大好きなマホちゃんに「おっさんじゃん。イマドキ流行んないよ。」と言われてショックを受けています。こんな時ケースケ君は次のいずれかのように心境を変化させる可能性が高いのです。
  • ケースケ君は B'z のことを好きじゃなくなる

  • ケースケ君はマホちゃんのことを好きじゃなくなる

  • マホちゃんに B'z のことを好きになってもらおうと思う


  •  どうやら人間は、人間2人+物1つの関係の中に「嫌い」の数が「1個」か「3個」あるのを好まないようです。上の例は、全部「嫌い」が「0個」か「2個」でしょ?

     だからたとえば、こんなことも起こり得ます。社会人1年生の後藤君は、いつも沢木課長に怒られてばかり。正直、ちょっと苦手意識を持っています。ある日、嫌々ながら参加した飲み会で、実は課長が自分と同じアンチジャイアンツであることがわかりました。それを知った後藤君は……
  • 課長の見方がちょっと変わって、親近感を持つ

  • もしかしてアンチジャイアンツなんてバカげてる? と冷めてしまう

  • 課長と一緒はヤだな。アンチジャイアンツなんてやめてくれればいいのにと思う


  •  とまあ、こんな感じです。絶対そうなる! ってわけじゃないですけど、何となく納得いくでしょ? わかりやすくするために説明が単純すぎる面もありますので、もし詳しく知りたければ、「認知的斉合性理論」だとか、「ハイダーのバランス理論」といった言葉で調べてみてください。

     さて、一部の人にしか通用しませんが、ちょっと実験してみましょうか。少し前のことですが、私がくだらない、興味を持つ価値すらないと思っている某映画が上映されました。ところが、それについて、複数の知人が観に行って「オススメ」という感想を報告してくれています。正直、ちょっと信じがたいです。あの映画が良作のハズがない。

     ちなみに、その映画のタイトルは「ヱヴァンゲリヲン」です。さて、この映画を好きな方(特定複数)、いかがですか? 
  • えー、Yosh さん。そりゃちょっとどうよ? そんなこと言うなんて幻滅です

  • そんなことないよ、「ヱヴァンゲリヲン」おもしろいよ。観てみてよ!

  • そっか。「ヱヴァンゲリヲン」って、やっぱりくだらないのか……


  • の、いずれかの心理がちょこっと働きませんでしたか?(でも心配しないで! 上のはわざと大げさに書いているだけで、別に本気で「おもしろいなんてあり得ない」とまでは思ってませんから。)
    posted by Yosh at 17:32| Comment(4) | TrackBack(0) | つまみ食い心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年10月16日

    【広島のお店】ムッシムパネン

     近所にですね。すっごく良いケーキ屋さんがオープン(移転オープンだそうですが)したんですよ。しかもカフェ併設です。場所は中区銀山町、川沿いというか稲荷大橋のたもとです。「えっ? ここって店を構えられる場所なんかないじゃん」と思われる地元のみなさん、実はあの川沿いのベンチとか公衆トイレとかがある面には、1軒だけお店が入るスペースがあるのですよ。(実は見つけるのにちょっと苦労しました。)場所を地図で示しておきます。

     見つけて以来、ここ最近通い詰めています。近いので、仕事で煮詰まったときの息抜きにちょうど良いんですよね。でも、もちろん単に近いからというだけで、このお店が気に入っているわけじゃありません。

     こちらのお店の特徴は、飲み物もケーキも両方ともがんばっているところにあると思っています。広島のカフェは層が薄いのか、どうも両立しているお店が少ないんですよね。昔ながらの「喫茶店」に名店は見あたりますが、イマドキの「カフェ」の中にこれ! というのを見たことがなかったんです。探せばあるのかもしれませんが、こちらに巡り会うまで、私はそんなお店を1軒も知りませんでした。

     まずケーキ。果物をふんだんに使った物が目立ちます。きちんとした仕入れをして、きちんと作っているという印象が強いです。今はモンブランが看板メニュー的な存在かな。これも栗がなくなり次第終了だそうです。他にお勧めしたいのはシュー・ア・ラ・クレーム、要はシュークリームですが、こちらも絶品ですよ。本来なら私は高級っぽいシュークリームがあまり好きじゃなく、昔風のジャンクフードみたいなシュークリームが好きなんです。こちらはその本来の私の好みと正反対なのに、大好きなんですよね。今は新メニューの「かぼすのカトルカール」に目をつけています。今度行くときにはこれにしよう。うん。

     そして、ケーキ屋さんのカフェとは思えないくらい飲み物にも力が入っています。紅茶は大阪のムジカティーを茶葉として使っています。私も10年以上愛飲し続けている茶葉ですね。初めてお店に入ったとき、入り口付近に「ムジカ」の名前が付いた茶葉がディスプレイしてあるのを見つけたときは、もう期待度5割増しでしたよ。

     あ、単に好きだからってだけじゃないですよ。紅茶はどんなに良い茶葉を使っても、ちゃんと(要はポットで普通に)入れないとちっとも魅力が引き出せない飲み物です。なので私の頭の中で「ムジカの良さがわかる」→「ちゃんと紅茶を入れている」→「客にもちゃんとした紅茶を出してくれる」と期待がふくらんだんですよね。そして、この期待は大当たりでした。ちゃんとポット・オブ・ティーを出してくれます。(ちなみにメニューは「ダージリン」「ヌワラエリア」「アッサム」「堂島ブレックファスト」の4種。すべて1ポット500円。ここより安いところは広島ではたぶん「午前10時午後3時」しかないと思います。)カップでしか紅茶を出せない店、ポットでも茶葉を抜いた状態で出す店などが多い中、普通に紅茶を入れてくれるお店がどれだけありがたいことか。

     でも本当のオススメはコーヒーなんですって。段原のグリーンコーヒーさんの豆を使われているのだそうです。ただしそちらで販売している豆そのままを使うのではなく、ケーキに合うようにと相談して2種類のブレンド「ヘヴィブレンド」「ライトブレンド」として出されているのだとか。入荷によって豆の質が変わることも当然あり得ますが、その辺も真摯に試行錯誤なさっているようです。

     入れ方ですが、ペーパードリップであっさりした感じです。私が普段自分で入れるカラーとは正反対ですが、これはこれで美味いものですね。カウンターに座ったときにドリップ工程を見させていただきましたが、そのドリップ技術、手間のかけ方の両面で思わず見惚れてしまいました。聞けばドリップをされている方は某有名店で修行されたのだとか。妙に納得しちゃいました。粉にお湯が広がる様は、喫茶店のベテランマスターの技そのまんまです。(あ、実際にはすらっとした綺麗なお姉さんです。その節はガン見しちゃってスミマセン……。)

     それで、これだけ配慮が行き届いているお店ですから、当然ながら接客の方もとても好感度が高いです。実は正直に言うと、ぱっと見若い女性のスタッフが多いのを見て、第一印象ではちょっと不安がよぎったんですけどね。というのも、別に女性差別とかではなく、ケーキ屋って「女の子」をバイトで雇ってロクに教育をしないところが結構多いですもん。でもこちらのお店は違いました。とても安心感のある接客で、心地よいです。

     ちなみに9月に広告が掲載されたらしく、お店は連日の大人気です。落ち着いて行きたければ、可能なら土日は避けた方が無難かと思います。もしくはにわかの人が落ち着くまで待つか。どんなに人気が出ても、良い意味で「このまま」でいてほしいなって思います。

     営業時間は10時〜20時、定休日は火曜日です。そうそう、ブログもありますので紹介しておきましょう。ちょっと商売度外視な感じのブログですが、むしろそれが味になっていて良いかなと思っています。
  • ブログ

  • お店プロフィール
  • posted by Yosh at 02:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 飲み食い三昧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年10月13日

    広島のお好み焼き・番外編 駅前ひろばコンプリート

     駅前ひろばの全店巡りが終わりました。何せ25件も店があるので大変でしたが、とても楽しかったです。記憶に残っていて、また行きたいなって思ったお店9軒を紹介しておきます。
  • こなもん屋:今度はイタリアン風を試してみたい

  • あっDADDY:鉄板がまあまあ熱い

  • SOZO:大根おろし乗せを試したい

  • たむちゃん:とても熱い、温泉卵試したい

  • PEACE:ミツワソース最強

  • ちんちくりん:ぱりぱり麺が少しおもしろい

  • 大蒜:大蒜入りを試したい

  • OHANA:一味かけがナカナカ

  • ゆいまある:安い


  •  たぶん、忘れているけど美味かったところもあると思うけど、さすがに覚えきれませんでした。

     ちなみに公式サイトに載っているお店のうち、「さいさい」「マヨーラ」の2件がなくなり、代わりに「OHANA」が増えています。サイト、最初に作った型はまあまあ良かったのですが、ちょっと更新が良くないですねぇ。改善していただきたいところです。
    posted by Yosh at 01:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 飲み食い三昧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年10月08日

    だいこく様じゃないよ

     なんかアクセス解析を見てみたら、2ちゃんねるから飛んできた人がいたのを見つけました。神社・仏閣板の「大黒様をさがせ」というところからリンクが貼ってあったようです。
    大国様のサイト
    ttp://yosh.seesaa.net
     とまあ、こんな感じの書き込み。

     ちょっと笑っちゃいました。わざわざ見に来ていただいた方には申し訳ないですが、うちは大黒様とは無関係です。たぶん。でも「大黒」は「大国」という書き方もあるそうですね。
    posted by Yosh at 21:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 当ブログについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年10月07日

    【MLB】2007ディヴィジョン・シリーズ

     現在 MLB では今季のワールドチャンピオンを決めるべく、ポストシーズンを戦っています。その最初の戦いはディヴィジョン・シリーズと呼ばれ、4チームの中からリーグ優勝決定戦にコマを進める2チームを決める戦いです。3勝勝ち抜きのトーナメント方式なんですが、現状すべての組み合わせで片方のチームが2勝0敗で王手をかけるという極端な結果になっています。

     アメリカン・リーグの組み合わせは、ボストン・レッドソックス (BOS) 対ロサンジェルス・エインジェルズ (LAA)、クリーヴランド・インディアンズ (CLE) 対ニューヨーク・ヤンキーズ (NYY) となっています。BOS と CLE が2勝して、アメリカン・リーグ優勝決定戦に王手をかけています。このままマジウザい2チームが消えてくれれば大変うれしいです。

     ナショナル・リーグの方はアリゾナ・ダイアモンドバックス (ARI) 対シカゴ・カブズ (CHC)、コロラド・ロッキーズ (COR) 対フィラデルフィア・フィリーズ (PHI) という組み合わせですね。ナショナル・リーグはポストシーズン争いが最後の最後までもつれて非常におもしろかったのですが、その熱気をそのまま持ち込んだような感があります。ただ、結果の方はこちらも一方的です。ARI と COR がそれぞれ王手をかけています。しかもこれを書いている段階で、すでに ARI は第3試合が始まっており、いきなりリードを奪っているという状況なのです。一番乗りはガラガラヘビくんかな?

     その D−バックスに苦戦しているカブズというチームはいわゆる古豪なのですが、かなり長い間……えーっと、いつ以来かな。おっと1908年以来ですね。ワールドチャンピオンから遠ざかっています。1908年というと、指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンが生まれた年なんだそうで。99年前ですか。長いですね。

     これは、ヤギの呪い(ビリー・ゴートの呪い)のせいだなどと言われています。昔々、ヤギを連れて野球を見に来ていた常連の観客を追い返したら、それ以来ワールドシリーズで勝てなくなっちゃったという、そういうお話しです。

     最近まで似たような“呪い”がもうひとつ語られていました。以前も紹介したかと思いますが、「バンビーノの呪い」というヤツですね。レッドソックスが有名なベーブ・ルースをヤンキーズにトレードに出したら、それ以来勝てなくなったっていう話です。この呪いは2004年に解けましたが。

     それになぞらえて、冗談半分にヤンキーズには「ソリアーノの呪い」がかかっているなんてことを言う人もいるようですね。ソリアーノってのは、元ドミニカカープアカデミーから広島東洋カープを経て、MLB で大活躍しているアルフォンゾ・ソリアーノのことです。ヤンキーズが A-Rod 獲得のために彼をテキサス・レインジャーズにトレードに出したんですが、確かにそれ以来ヤンキーズはワールドシリーズを制覇していないですねぇ。とは言え、今フツーに活躍している人に対し“呪い”扱いはヒドい話です。そんな言い方が許されるんだったら、松井さん加入以来ヤンキーズはポストシーズンの成績を徐々に落としているのですから、「ナベツネの呪い」とかの方がまだしっくり来るんじゃないかと。

     あ、ちなみにソリアーノですが、今はカブズにいます。なので呪いをかけるために奔走しているわけではなく、試合でがんばっています。

     ちなみに私の今季ですが、まずはシーズン中にひいきチームの SEA を応援するのは当然として、優勝争いから脱落したとなると次には姉妹チームのような扱いのサンディエゴ・パドレズ (SD) を応援していました。最悪でもワイルドカードでポストシーズンには出てくるだろうと思ったんですけどね。そしたら最終戦でロッキーズに追いつかれちゃいました。そして1試合のプレイオフで敗れ、脱落となったのです。しかも、今季サイ・ヤング賞候補筆頭とも言われるエースのジェイク・ピーヴィと、通算500セーブを誇る偉大なクローザー、トレヴァー・ホフマンがそろって打たれるという信じがたい展開で。

     今は、フィリーズを応援しています。そこそこ縁があるんです。前 SEA の GM を務めていたパット・ギリックが GM をやっていて、その関係で元 SEA の選手がちょくちょくいるんです。大ベテラン左腕のジェイミー・モイヤーとか。あと、かつて日本のヤクルトスワローズや近鉄バファローズで活躍したチャーリー・マニエルが監督をやっていますしね。でも、ここまで0勝2敗とかなりの劣勢。

     応援しているチームが次々と脱落していく今季に限って言うと、「オレの呪い」もナカナカ強力そうです。トホホ……。

    2007年10月05日

    最近のパスタ写真

     今日は、最近作ったパスタ料理の写真公開。まずは先日少し触れたイカスミのパスタ、スパゲッティーニ・ネロです。
    スパゲッティーニ・ネロ
     お次は創作パスタ……ってもそんな大げさなものじゃないですが、四川風味スパゲッティーニです。味付けは豆板醤と甜麺醤、それに紹興酒も加えています。
    四川風味スパゲッティーニ
     どでしょ?
    posted by Yosh at 18:22| Comment(5) | TrackBack(0) | 飲み食い三昧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年10月04日

    広島のお好み焼き (5) 味の決め手はソース

     お好み焼きの味の決め手はソースです。もちろんその他の調味料等で味は劇的に変わったりもしますが、オーソドックスに作った場合はやはりソースの味が大部分を占めるのは間違いありません。広島のお好み焼きで使われるソースは「お好みソース」と呼ばれる独特のとろみと甘みのあるもので、たとえばウスターソースや関西のどろソースとは全然違うものです。

     お好みソースを作っているメーカーはそんなにたくさんはありません。シェアナンバー1で有名どころの「オタフクソース」、お好み村のオリジナルソースを作るサンフーズのソース(ミツワソースやヒガシマルソース)、そして毛利酒造(創業者の方は戦国大名、毛利元就の末裔なんだそうで)の作る「カープソース」が有名です。4番手を挙げるとすればセンナリソースですかね。

    (注意:ここから先に書くことは主観的な面も含まれる上に、ちょっと理屈っぽいので、あまり影響を受けすぎてほしくないです。自分の舌で確かめてください。)

     個人的な好みを言わせていただくなら、ミツワソースがいちばん美味いと思っています。(ヒガシマルソースはブランド名は違いますが、同じ会社が作っていて同じ味です。)次いでカープソース。オタフクはあんまり私、好きじゃないです。毛嫌いまではしてませんけど。

     オタフクがシェアナンバー1なんだったら、それだけ支持されているってことじゃないの? とお思いかもしれません。しかし、味以外で選ばれている面も大きいのです。と言うのも、オタフクは起業支援に大変熱心なのです。私の聞いた範囲内だとたとえば、のれんを作ってくれたり(実はのれんって作るのに金かかるんですよね)、小皿やソース差しなどを提供してくれたりするそうです。もちろんその手の起業支援は他社もやってはいるそうなのですが、オタフクソースがいちばん手厚いらしいです。それだけ支援してくれると、店側としてはやりやすいですよね。あと、店によってはそのオタフクのメリットを甘受しつつ、オタフク以外の味もほしいという考えから、ソースを他社のものとブレンドするところもあるようです。ちょっとずるいかも??

     逆に、そのメリットを選ぶことなく、あえて他のソースを選んでいるお店は、その店なりに味にこだわりがある可能性が高いんじゃないかなと、私はそういう目で見ています。(初めて入るお店にはね。)だから、見知らぬ店が並んでいて、のれんに書いてあるソースがオタフクとそれ以外だったら、ひとまずはそれ以外の方を先に試してみますね。

     でも、それがすべてじゃありません。いろいろ回っていると、私がそんなに好きじゃないオタフクソースを使っていても美味いと感じるお店はたくさんあります。逆に大好きなミツワソースでも、今イチだなって思うところもあります。ソースは味の決め手ではありますが、すべてではないのです。焼き方や材料、他の調味料とのハーモニーも大事ですよね。
    posted by Yosh at 12:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 飲み食い三昧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年10月03日

    ギャル考

     ギャルについて少し考えていきたいと思います。

     実は私、けっこうギャルが好きなんです……なーんて書くと、「おっさん何言ってんの? ロリコン?」とか思われるのがオチでしょうね。その後「違う違う、紅茶にギャルって品種があるの」って説明しても、焼け石に水かもしれません。実際には、ギャルは別に好きでもないですけど。人も紅茶も。

     今回の記事で言いたいのは、ちょっと別の話です。「ギャルってゾンビみたいだよね」って話です。こう書くと今度は「おっさんが上から目線で若者批判ですか。おめでたいこって」という反応が返ってきそうです。でも、それも誤解です。最大の誤解は、私はまだおっさんじゃないということです。

     ホントに言いたいのはギャルっていう単語、言葉の話です。元々はアメリカ英語の流行語らしいんですよね。gal って綴ります。ずいぶん古い言葉のようで、あちらでは80年代にはほぼ使われなくなって、「うちのおじいちゃんならひょっとして使うかも……」という状態だったそうです。(ただし、ジーニアス英和辞典第4版によると、知的職業に従事する男性が自分の秘書やアシスタントのことを my gal と表現する場合があるのだとか。恋人を示す my girl と区別するのにね。)

     日本では70年代くらいから使われるようになったらしいですね。80年代始めから半ばに使われていたのは私も記憶があります。ピチピチギャルとかそんな感じでね。若くて、明るいはつらつとした女の子ってイメージでした。漫画『ドラゴンボール』辺りでその痕跡がたどれることでしょう。

     80年代も後半から90年代前半にかけて、ギャルは一度死にました。「ナウい」辺りと同列の死語として、あえて冗談で言われるくらいのレベルの言葉になったのです。ちょうど私の中高大学時代、いわゆる若い頃です。

     だから、90年代半ばに突然「コギャル」という形でこの言葉が復活してきたときにはかなり驚きました。ええもう。死語が生き返ってくるなんてことがあるんだなぁ……と驚いたものです。「孫ギャル」なんてのもいましたね。見事に復帰したギャルという言葉、今度は「○○ギャル」という形で使われるのが定番になりました。

     が、そのコギャルも死に絶えました。2000年代には全然聞かなくなっちゃいましたね。でも、ご存じの通り今度はそのまま素の形で生き返ってきました。またしてもギャルの復活です。

     現在における日本語の流行語としてのギャルの意味は、完全に原形をとどめていません。いわゆる「ギャル風」とか「ギャルファッション」などと呼ばれる格好をした女の子ってことになります。ちょっと循環定義っぽいですが。

     まあそんなこんなで、何度死んでも生き返ってくるギャルって言葉、ゾンビっぽいなぁ……と思ってしまったわけです。ときどき、見た目がゾンビっぽいギャルもいますけどね。
    posted by Yosh at 20:27| Comment(4) | TrackBack(0) | ことばの広場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    やせすぎモデルについて自分用メモ

     最近、このニュースに少し注目しています。非常に衝撃的な写真で、ご存じの方も多いことでしょう。ただ、記事によるとこの写真には批判もあるようですね。どこに批判のしどころがあるのか少し考えただけでは思いつかないので、今度ちょっと調べてみようかと思います。

     記事のつまみ食いは誤解とすれ違いの元ですが、写真家オリビエーロ・トスカーニ氏の語る次の言葉はちょっといいなと思ってしまいました。
     トスカーニ氏は冷静な姿勢で拒食症問題に臨んでいるという。「拒食症に衝撃を受けたり、強い影響を受けたことはない。カメラマンは時代の証言者であるべき。宣教師のように説教をして回るのではなく、ジャーナリストして自分の仕事を通じてこの問題を訴えていく」と語った。
     その通りだと思います。
    posted by Yosh at 06:38| Comment(0) | TrackBack(1) | 本とかTVとかネットとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年10月02日

    言葉のサラダ(ワードサラダ)

     オレンジレンジを左向きに究極の沢登りし、タオルの朝青龍に磨く。シェーバー対集中治療室を感激したが、光に野蛮なルパン三世とのキック。
     このような、単語単語の意味はわかっても、全体の意味がわからない文章を「言葉のサラダ」あるいは「ワードサラダ」と言います。ちょっとおもしろくないですか? でもこれ、実は統合失調症のよくある症状のひとつなんです。

     数年前に、精神分裂病が統合失調症と名前を変えました。その理由は精神分裂病という言い方があまりに誤解を生みやすい、というかもうほとんど誤解させるための病名みたいになっていたからです。別に精神が2つに分裂するわけじゃないです。俗に言う多重人格と誤解されやすいんですよね。

     でも、ワードサラダを見ていると全然「精神分裂」って感じじゃないのがわかっていただけるかと思います。

     精神疾患の症状というのは、時として私たちの目にすごく不思議に映るものがあります。所詮は単なる脳の誤動作という見方もありますが、ある種の魅力を感じるのは私だけでしょうか。

     ところがこの魅力的なワードサラダ、最近ではちっとも魅力的でない形で発揮されている場面があるそうです。なんとスパムブログで意図的に用いられているのだとか。単に金儲け用のリンクが貼ってあるだけでは検索エンジンにスパムブログだと見破られるので、それを防ぐために機械的に作成したワードサラダを混入するのだとか。あほくさ。
    posted by Yosh at 20:14| Comment(0) | TrackBack(1) | つまみ食い心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2007年10月01日

    【MLB シアトル】 有終の美

     さあ! 今季のレギュラーシーズン最後のシリーズとなりました。最後の3連戦は、同地区のテキサス・レインジャーズが相手です。優勝争いをしていた時期に思わぬ煮え湯を飲まされた相手ですから、きっちりと復讐してほしいものです。対戦成績もここまで8勝8敗のタイですし、勝ち越して来年につなげたいところでしたが、結果はどうなったでしょうか? それでは見ていきましょう。

    【第1戦】○ SEA 6−4 TEX
     抜きつ抜かれつのおもしろい試合でした。先発はジェフ・ウィーバー(背中にファスナーつき)で、相変わらず素晴らしい球を投げていましたが、この日は珍しく少し打ち込まれました。まずは3回表、マイケル・ヤングに2ランシングルを浴びます。ヤングはさすがですね。4月には打率1割台と絶不調でしたが、すぐに取り戻し先日5年連続200本安打を達成しました。これにはイチローも「敵だけど」と前置きしつつライバルの活躍に喜んでいました。本当に良いライバル関係です。

     対するこちらの打線、しばらくはなかなか打てませんでしたが、それでも負けていません。6回裏に満塁のチャンスを作ると、6番城島が2ランダブルを放って同点とします。最近は城島、守備ばかりが目立ち、攻撃面では打っても勝ちにつながらなかったり、チャンスに打てなかったりでしたから、久々の目立つ活躍となりました。さらにここ最近打撃でアピールし、この日7番に入ったマイク・モースが続いて、もう1点を奪います。これで逆転し3−2。

     しかし相手も食い下がります。7回表、シアトル戦になぜかよく打つ9番トラヴィス・メトカーフがウィーバー(背中にファスナーつき)から2ランホームランを放って3−4と再逆転です。なかなか将来性を感じさせてくれる打者ですね。お見事でした。結局これでウィーバー(背中にファスナーつき)は4失点です。ただし、8回までしっかりと投げきったのはさすがです。1年契約なのが惜しいですね。ウィーバー(本物)だけ切ってウィーバー(背中にファスナーつき)だけと再契約するなんて美味しい話はないんでしょうか。

     試合に話を戻しますと、こちらもまだまだ負けていません。8回裏に今度は代打ヴィドロの1ランシングルが飛び出し同点に追いつきます。これで4−4。目が離せません。ここでイチローにまわってきたのですが、この場面ではセカンドゴロに打ち取られ、この回を終えます。イチローはこの試合、2度の好機に倒れています。今季の打点が68で自己タイですし、もう1本が見たかったのですが。

     9回表はまたしても同点なのに J. J. プッツの登板です。夏頃までは0勝だった J. J.、このパターンですでに5勝を稼いでいます。この日はランナーを2塁に置くピンチを招くものの、それをものともせず仁王立ちし無失点に抑えました。

     9回裏は2番ベルトレイからです。ここで見事にシングルを放ち、期待できる打順につなげます。が、3番イバニェスはレフトフライ、4番ギーエンはサードゴロと、続けません。2アウト2塁となり、打順は5番――とはいえ新人の――ジェフ・クレメントが左打席に立ちます。このセプテンバー・コールアップで初昇格し、マイナーを含めても2年目の若者にはかなりタフな状況のはずですが、ドラフト1巡目ルーキーの強心臓は違いますね。4球目を打ち返すと、広いセーフコフィールドのいちばん深いところ、日本の球場でたとえるとバックスクリーンがある辺りに大きな放物線を描きます。ウォークオフ(サヨナラ)ホームランです。あっと驚く幕切れとなりました。6−4でゲームセットです。2日前の同点ホームランと言い、良いところで仕事をしますねぇ。楽しい試合でした。

     イチローは5の2です。.350となりました。なんかオルドニェスはフル出場して打ちまくったようで、.360です。スゲーな。こうなるとさすがに追いつけませんね。

    【第2戦】○ SEA 5−1 TEX
     先発の両ベテランがよく投げ合った好ゲームでした。こちらはバティスタ先生が登板し、今季一二を争うような素晴らしい快投を見せてくれました。先生は今季後半に大活躍してくれましたが、それでもだいたいは四球などでピンチを作りながらそれに耐えて粘投するパターンが多かったんですよね。でもこの試合はそうではなく、ほとんど隙がありませんでした。

     ピンチらしいピンチは2回表ぐらいでしょうか。ソーサがシングルで出塁した後、暴投で2塁に進めてしまうと、直後にクルーズに1ランダブルを許し1点を先制されます。例によってこの調子で厳しい戦いを強いられるかと思いきや、危ないのはホントにここだけでした。後続を切って取ったかと思うと、あとはあれよあれよとイニング・イーティング(回を食いつぶしていく)していきます。結局この1失点のみで、3安打2死球5三振で8回までを投げきってしまいます。大先生モードでした。

     一方のミルウッドも、さすがにベテランらしい投球で試合を壊しません。実際にはシアトル打線は彼から7回で11安打も打っているのですが、見ていた感じだとそんなに打てたという印象がないんですよね。かなり要所要所を締められた感があります。バティスタ先生に大先生モードのスイッチが入っていなかったら負けていたかもしれません。

     追いついたのは2回裏です。ノーアウト1・3塁から城島がサードゴロダブルプレイで1点を奪います。(このケースで打点が記録されなかったんですが、ルールってそれで合ってましたっけ? だとすれば私、長いことルールを誤解していました。)これで1−1。点は取りましたが、追加点の芽は摘まれてしまいました。

     3回裏も見事です。2アウトからイチロー、ベルトレイに出塁を許し、イバニェスが1ランシングルを放って1点を奪います。さらにギーエンも内野安打で続きますが、そこからクレメントを打ち取り、ここも最少得点。こんな具合で、打たれても大量失点を許しません。実に巧いです。

     が、6回裏に力尽きました。1アウト満塁で打席には7番マイク・モース。見事にチャンスをものにしました。ライト前に2ランシングルを放ってほぼ試合を決しました。その後7回裏にもイバニェスのソロホームランで突き放し、9回表をショーン・グリーンが3人で締めてゲームセットです。ナイスゲームでした。

     イチローは4の2でした。打率は.351です。珍しくマトモに盗塁死を記録しています。(誤審やヒットエンドラン失敗による盗塁死がほとんどなのですよ。)相手捕手のライアードの機敏な送球が功を奏した形となりました。

    【第3戦】○ SEA 4−2 TEX
     今季最終戦は現地時間では日曜日のデーゲームです。ぜひとも良い試合を見せるという形でサーヴィスしておきたい地元ファンの前で、エースのフィリックス・ヘルナンデスがびしっと決めてくれました。

     ただし、最初は例によって心配な立ち上がりでした。1回表、2番のキンスラーに死球を与えてしまい、さらに直後3番マーフィーにダブルを放たれ1点を失います。それでも、このシーン以降はほとんど危なげなく投げていましたね。相変わらず冴えわたる98マイルの直球と、切れの良い変化球とのコンビネーションは、決まっているときには手がつけられません。この日の自責点はこの1回の1点だけでした。

     しかしあちらの先発、新人のマーレイもなかなかやります。チーム打率ではアメリカンリーグ2位のシアトル打線に、結局6回を投げて5安打しか許していませんから。こちらはこちらで、点を取るのに苦労しました。しかしそれでも、こちらが一枚上手です。

     まずは2回裏。同点打は意外な人の一発でした。ベテラン捕手ジェイミー・バークは以前も紹介したように大変な苦労人ですが、今季花開き、ご存じのように城島のバックアップを十分すぎるほどに勤め上げました。しかし彼は、キャリアでまだ一度もホームランを打ったことがなかったのです。その MLB 初のホームランがこの最終戦で飛び出しました。真ん中やや外よりの球だったでしょうか。良いところで同点に追いつきました。

     さらにブルームクィストを2塁に置いて、イチローがファースト内野安打を放ちます。イチローの足にあわてたファーストのサルタラマキア、悪送球でブルームクィストを生還させてしまいました。記録上はもちろん打点ではありませんが、イチローが奪った点と言って過言ではないでしょう。これで2−1となり、勝ち越しです。

     バークはさらに活躍します。1アウト後、アダム・ジョーンズがライトの深いところ、あと少しでスタンドに入りそうな強烈な打球のトリプルを放つと、カウント1-1から見事なスーサイド・スクイーズを決めます。3−1と突き放しました。この投手戦、これでほぼ勝負が決しました。

     5回表にはロペスのエラーをきっかけに1点を失いますが、ヘルナンデスはあわてることも臆することもなく簡単に後続を打ち取り、安定感を見せます。すると6回裏にはロペスが先ほどのミスを取り戻す、だめ押しのソロホームランを放ちました。4−2です。

     こうなるともうヘルナンデスの独壇場です。この2点差を守りきったまま、8三振を奪い完投目前の9回表までやって来ました。ここで監督、いったんは選手を守備につかせますが、その直後にイチローとギーエンをベンチに下げています。要は、観客に向けて挨拶をさせる時間を取るというファンサーヴィスなんですが、粋な計らいですね。

     さて、そんなこんなで、ヘルナンデスは9回表2アウトランナーなしまで難なくこぎ着けます。まあ普通なら完投するところですが、ここは監督からもうひとつの粋な計らいです。やはり最後はチームを支えてくれた大クローザーに締めてもらいましょう。J. J. プッツの登場です。そして、この降板でヘルナンデスにも挨拶の機会が与えられました。もちろん、会場はスタンディング・オベーションで迎え入れました。

     そのプッツですが、いつも通りに決めてくれました。打席には6番のサルタラマキア。カウント2−2から、高めの直球を釣り球として投げます。いわゆるくそボールなんですが、球威があると「ボールだとわかっていてもつい手が出てしまう」というヤツです。ねらい通り見事な空振り三振を奪い、この試合を、そして今季を素晴らしい形で締めくくりました。

     イチローは3の1で、最終的に.351でシーズンを終えました。今季は3年に1度の当たり年でしたから首位打者を取ってほしかったのですが、結果として2位に終わりました。最終的な安打数は238で、こちらの方はもちろんトップです。

     最後は華々しく地元でスイープを決めてくれました。気持ちよかったですね。シーズンを通してみても、全般的には良かったんじゃないでしょうか。久々に最下位を脱出できたのみならず、9月までポストシーズン争いをしていましたし。(88勝ならワイルドカードで出場できていてもそんなにおかしな数字でもないですしね。)

     今年はとても楽しかったです。でも全試合紹介なんてアホなこと、二度とやらねーぞ。マジ疲れたー。

     気が向けば今季の総括と来年の展望とか、あるいはポストシーズンのこととかも書いていきますね。あくまで気が向けば、だけど。
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