「あんたはあと1年、宿命大殺界が残ってるんだね。お母さん知らなかったから何のアドバイスもできずにごめんね。20年間長かったけど、あと少し我慢しんさい。」
どうリアクションを取ったらいいのか、困惑してしまいました。
母は、細木数子氏が今みたいにテレビに出ずっぱりになるずっと前から、氏の占いである六星占術にハマってました。私はあまり詳しくないのですが、六星占術というのは四柱推命の流れをくむ占いだそうですね。宿命大殺界というのも、占いの用語みたいです。おどろおどろしい響きと、母親の言いぐさから想像するに、「宿命大殺界」ってのは要は運の悪い時期ってことでしょう。
そうかなー? 私はかなり運の良い部類だと思うんですが。特に中学生辺りから人生がだんだん楽しくなってきましたから、この20年は良い時期だったと思うんですけどね。こう見えて意外と健康だし、裕福とは言わないまでもそんなにお金に困ったということもなし、いろんな勉強をさせてもらったし、良い出会いもたくさん経験しました。また、あと一歩で事故死しそうな状況を2回も無傷で切り抜けてます。これと言った犯罪行為にも巻き込まれていません。唯一、女運には恵まれていないかも知れませんけどね。こと色恋沙汰に関してはロクな目に遭っていない気がします。でも、それ以外はナカナカついてる20年だったと思っています。
時々、妙な物にハマるうちの母親ですが、実害のない範囲で留まっていてほしいものです。