実は足が遠ざかったのは単純に職場の問題もあったのですが、それだけではなく会社そのものが迷走をしているのが見て取れたからでもあります。最初は紅茶中心の店だと思っていたのに、段々香りつきのお茶やハーブティのスペースが広がっていき、そして日本茶にまで手を広げていった頃に何となく足が遠ざかってしまったのです。これは私が紅茶好きで、それが無下にされたからという単純な理由ではありません。幅が広がった結果、そのそれぞれの内容が薄くなってしまったからです。
まあ元々「いろんな紅茶がある」を売りにすること自体が商売として無理があるんですけどね。雰囲気作りはできても、不良在庫を抱えて結果割高になるというのは確か以前にも書いたと思います。それでもややマニアックなお茶が置いてあったりしてニヤリとさせられるところがあったのですが、それが薄くなってしまっては魅力半減です。
それでも久々にあのお店のスコーンが食べたくなったので、久々にお邪魔したのです。お店の方は残念ながら私が上で「迷走」と表現した状態のまま突き進んでいるようです。たとえば、スコーンのセットで選べるお茶は5〜6種類程度ありましたが、その中に私が飲みたいと思うようなお茶がないのです。具体的に言うと、「ストレートで飲むのに向いた」「香料のついていない」「紅茶」という条件を満たしたお茶が1つもないのです。確かミルクティ向けが1種類、香りつきのお茶が3〜4種類、日本茶が1種類だったかな? スコーンを食べるときくらいはせめて普通の紅茶中心でお願いしたいものです。ストレート向け2種類、ミルクティ向け2種類、フレーバードティ1種類、日本茶1種類のような組み合わせならまだバランスが取れていると思います。
一時は好きだったお店が変貌してしまうと悲しいものです。しかし、その好きだったよしみで敢えて苦言を書かせてもらいました(本当に見どころのないお店だったらそもそも記事に取り上げません)。
あ、お店の従業員の方には何の不満もありませんので念のため。納得いかないのはあくまで会社の方針の方です。ぜひとも基本に立ち返ってほしいものです。